ビオトープ!(上)-電子版-
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――子どもの頃はよく空想と遊んだ。 おとなが空想と呼んだものと。 ある日、突然現れた、私たちの新たな隣人。 空を泳ぐえらの付いた白鳥。 自身の色を日々変化させる植物。 他者に擬態して生きる透明な魚。 自らの肉体の限界を探求するネズミ。 これまでの常識では考えられない生態を持った彼らを、 私たちは“第二世物”と呼んだ。 新米小学校教師の橘明日葉(たちばなあすは)は、 春からビオトープ部の顧問を任されている。 第二世物の飼育をするビオトープ部での活動は、 第二世物好きの橘にとって楽しいひと時であったが、 同時に悩みの種でもあった。その原因というのも……。 「せんせー、こんにちはー!」 満面の笑顔で元気な挨拶をする三人組。 一ノ瀬朱里(いちのせあかり)。 姫崎青葉(ひめさきあおば)。 琴坂黄花(ことさかひまわり)。 ビオトープ部の誇る問題児たちが、 日々とんでもないトラブルを運んでくるからだった。 第二世物が現れて十数年。 これは、千森市立第三小学校ビオトープ部のメンバーが繰り広げる、 奇妙で不思議な第二世物をめぐる、出会いと別れの物語。 * * * * * ★★第32回文学フリマ東京で出店しました★★ 作者:宇極メロ(うごくめろ) 製作:思ってたより動くメロンパン(twitter:@Moving_Melonpan) 発行日:2021年5月30日 判型:A6(文庫本)サイズ ページ:232頁 ・一次創作のSF風ライトノベルです。 ・本書は電子書籍版(.pdf)です。 ・続編の『ビオトープ!(下)』は10月下旬発行予定です。