泉浜鎮守府航海日誌③『帰るべき場所(みなと)』文庫版小説本146ページ
『ク島事変』から数週間、加賀が泉浜鎮守府へと帰ってきた。右半身が深海化したままであることを不安に思う加賀だったが、そんな彼女を真田提督と仲間たちは温かく迎え入れる。
そして、そんな泉浜鎮守府を新たな脅威が襲う。近海に現れた軽巡棲姫を激しい戦闘の末取り逃がしてしまった泉浜艦隊。そのさなか、加賀は軽巡棲姫――その内に潜む『彼女』に哀しい願いを託されていた。
「だから、私はあなたの面を剥ぐ。もう一度、日の光の下に引き摺り出すために……!」