東陽スコーピオンズに所属の投手・豊野皐月は今年でプロ十四年目を迎える。
地元を離れ、日々家族のために投げ続ける男は一言二言では言い表せない栄光と挫折を味わったからこそマウンドに立っている。
そんな豊野に後悔の二文字は存在しない。むしろ今は高校時代から続く夢の途中でしかないのだから――これは、太陽のように明るい男がプロ野球選手となり父親になるまでの一部始終の物語。
過去作「君に捧げる97マイル」「紺青のクロスファイア」を未読でも読める読切小説ですが、過去作のキャラクターも多数登場します。
過去作を知っているとより一層楽しめると思います。
カラーカバー&帯、ポストカード付きです。