くすくす
- ダウンロード商品¥ 500

▼導入 チク、タク、チク、タク。 時計の針の音がいやに耳につく。 ねっとりとした重い空気がのしかかるようにして自分の首を絞めているように気分が悪い。 乾いた喉を潤すために、のっそりと布団から起き上がった。 壁にかけられた時計は、午前二時を指している。 ピンポーン どこかで、チャイムを鳴らす音がした。 ビクリと体を揺らす。 というのもここ一週間、自分はいわゆるポルターガイストに悩まされていた。 悪夢に始まり、金縛りや倦怠感、そしてくすくすとどこからともなく聞こえる声。 しかしなんのことはない、ただの階下の来訪者のようだ。 ……けれど。 思考は止まることを知らず、ぐうるぐうると悪いことばかりを考える。 午前二時に一体、何の用だ。 じっとりと床に耳をつけてその様子を伺う。 その様はまるで夜の闇の妖怪のようであった。 かつん。かつん。 石の階段を登る音がする。 ピンポーン。少しだけ近づいたチャイムの音に、先ほどの階よりひとつ上の階のチャイムが鳴らされているのだと思った。 瞬間、ぶわりと鳥肌が立つ。 足音の主は、確実にこの場に近づいている。 深夜二時も過ぎたこの時間に。 この足音の主は、ゆっ くりとこの場に近づいていた。 ================================= シナリオ「くすくす」 推奨技能:探索技能、戦闘技能(回避含) 使うかもしれない技能:隠れる 推定時間:2~3時間 ロスト率:低~中 ================================= ▼HO あなたは事故物件に住んでいる。一週間ほど前からだ。 賃料が安いからか、それとも話題性になりたいのか、なにも知らなかったのか、理由はさまざまで良い。 しかしこの一週間、あなたはいわゆるポルターガイストに悩まされていた。 事故物件に知ってか知らずか住むことのできる探索者なら継続、新規は問わない。 ================================= シナリオ本文pdf シナリオ本文txt トレーラー2枚 MAP1枚 イベントスチル2枚