凍りついた心の薔薇に手を伸ばして
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全国大会GS Ω 2022夏頒布作品 美女と野獣パロディ 柳生→→→真田(左右なし)の短編 P20/A5/300円 【サンプル】凍り付いた心の薔薇に手を伸ばして | きょん https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18155812 ある冬の日。青の王国へ密書を届けた海の王国騎士団長サナダ。 彼は帰り道の森で狼の群れに襲われ、道に迷ってしまう。 そこへ現れた見知らぬ城。助けを求めてその扉を開いた時、彼を出迎えたのは2本足で立つ大きな獣であった。 「な、なんだ貴様は!」 サナダは咄嗟に剣へ手を伸ばした。その様子を見て、野獣は深々と頭を下げながら言う。 「名もなき野獣です、騎士様。そしてこの城の主でもあります」 「俺は海の王国の騎士、サナダだ。何故野獣が城など所有しているのだ。それ以前に喋る野獣など、聞いた事が無いぞ」 「そう申されましても、ここにこうして立っているのですよ。二本脚で立ち、人間の言葉を話す獣が」 野獣の厚意により一晩の宿を借りる事になったサナダであったが、城や野獣には秘密があり――。
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