秘々封々:Color 電子版
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秘封倶楽部の在り方を見つめ直す短編集「秘々封々」第三弾。 異なる色彩を帯びた物語を五編収録。 遍在する秘封倶楽部は、様々な彩りに触れ、何色に染まる? 『色彩を失った古都』 平和な京都の街に突如、怪現象が襲いかかる。 視界から色が消えるという異常事態に、人々は戸惑い、恐怖する。 メリーもまた、恐れ、震えていた。 自らの視界は、正常だったから。 『Silent Blue』 阿求から渡された、未解決資料。 それは、未来に秘封倶楽部が存在するという証拠だった。 真実を知るために、菫子は八雲紫と対峙する。 『Maedchen(寄稿:はわ男)』 進路で悩むメリーのもとに、外見が酷似している妖怪、八雲紫が現れる。 「あなたは特別よ」と囁く紫に対し、メリーは想いを寄せていくが……。 『怪談、或いは私の妖怪退治譚』 宴会の席。無茶振りされた菫子は、ある体験談を披露する。 しかしそれは、彼女にとって不都合な事実を浮かび上がらせて。 『色を喪った私』 メリーと離別してから五年。 社会人となった蓮子は、仕事のために京都に赴く。 今までずっと避けてきた古都は、酷く色褪せて見えて。 そんな彼女の前に、鮮やかな色を纏ったメリーの幻覚が現れる。
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