小説「白金の鎖」
- ¥ 0
艦隊これくしょん 同人小説(赤城&加賀) 「白金の鎖」(しろがね の くさり) 初版発行(2023/04/23)「電子の海の観艦式2」 ※PDFデータにデフォルトで見開き設定をしておりますが、閲覧ソフトによっては反映されないことがあります。 ご利用のアプリケーションの表示を見開きに指定して頂きますと、文庫本と同じ表示となります。 [あらすじ] 鎮守府では、愛し合っていることが広く知られている赤城と加賀。二人の間だけの秘密、ではなく、加賀だけが知る赤城の秘密がある。赤城は一度、艦娘として任務の遂行が不可能な「故障艦」となった過去がある。 しかし、赤城は自分のことを覚えていない。今では鎮守府の航空母艦指揮長という役職に任命されている熟練の艦娘であり、誰にでも優しく、愛嬌を振りまく無邪気な赤城を見て、加賀は幸せに思うと同時に、一抹の不安が拭えない。 ある日、赤城は定期検診のために医務部へと向かうよう通達される。しかしそれは今回に限ったことではない。提督と医務部職員の他、加賀だけが知っている彼女の傷痕。赤城については箝口令が敷かれており、他には誰も知らない。誰がどれほど知っているのかも分からない。 「優しいけれど、不思議なところがある人」 誰もが、赤城の印象として、そう言う。 赤城を見送った加賀は、空を見て思う。 自分がここへ配属された日も、こんな日だったと。 加賀は追想する。 彼女と初めて出会い、惹かれ、愛し合うまでを。