時間SFクロニクル:廻/刻
- 時間SFクロニクル:廻/刻【二冊組】¥ 2,200
- 時間SFクロニクル:廻【単体】¥ 1,500
- 時間SFクロニクル:刻【単体】¥ 1,500
阪大SF研会誌第25号は「時間SFクロニクル:廻/刻」です! 25号を記念した号として、二冊組を始めとし、特別な号となっております。 『廻』の方ではループ作品を、『刻』の方では時間作品を中心に特集しております! 文学フリマ東京36で初頒布 A5版/表紙カラー/本文白黒/『廻』本文170ページ『刻』本文168ページ
『時間SFクロニクル:廻』内容紹介
■教授インタビュー 「物理学」と時間 阪大の教授の先生方にインタビュー 今回は物理学の教授に「時間」とはなにかについてお伺いしました ■ループSF完全攻略マニュアル 会員がレビューしたループ作品を「ループからの脱出」という観点から9つに分類 古今東西、様々なループ作品を50作以上レビューしています ■論考 ループ作品の変遷と未来 2023 ゼロ年代にかけて、「ループ」という題材はメディア形態の多様化などによって幅広く用いられてきた。では10年代以降はどうなっているのだろう。10年代から現在にかけてのループ作品の流れを考察する。 ■論考 変わらない日常、変わりゆく日常 〜日常系の時間構成と『それでも町は廻っている』〜 永遠にも続くような「日常」を描くこのジャンルにおける、時間の意味とテーマを考察した論考。それらを踏まえた上で『それ町』の特徴とテーマについても考察する。 ■論考 新左翼運動における「革命」の想像力とラブコメの〈宙吊り〉構造 ──青春系ループとしての『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』読解 押井守の学生運動的なバックを振り返り、ラブコメの遅延構造に言及した論考 ■特集 ループ人物史伝 二周目 SF研には「ループ」を体現するような人物が多数存在する そんなループ人物のループを記録する、『本当はこのループ作品がすごい!』の人気企画、第二弾! ■論考 何故ループなのか? タイムリープの十戒と要素分解 SF作品、あるいはその他の作品でループというギミックがしばしば用いられるのは何故なのか。 本論では「タイムリープの十戒」を規定し、タイムリープ作品の要素を分解することで「ループ」というギミックを再考する。 ■翻訳論文 現在へのノスタルジー 著:フレドリック・ジェイムソン 訳:野尻英一 人文学研究科准教授 野尻英一先生による寄稿。 フレドリック・ジェイムソンの論文 Nostalgia for the present の日本語訳。訳者による論文解説も付属。 ■論考 回帰と永遠 ──プリーモ・レーヴィの時間性について アウシュヴィッツからの帰還者として知られるプリーモ・レーヴィ 収容所時代の体験記『これが人間か』で知られる彼だが、SF短編も発表している 本稿では彼の著作を振り返りながら、彼の持つ時間性について考察する ■小説 環状線お散歩サークルにおける派閥抗争に関する研究 廃線となったP市環状線、その撤去には25年もの年月を要した。主な原因は「環状線お散歩サークル」。奇抜なパフォーマンスで環状線を練り歩く彼らの真相を探る筆者だったが……? 虚構論文風環状線SF
『時間SFクロニクル:刻』内容紹介
■教授インタビュー 「歴史学」とジカン 阪大の教授の先生方にインタビュー 今回は歴史学の教授に「時間」とはなにかについてお伺いしました ■時間SF作品紹介 時間作品を特集した『刻』では時間をギミックとして用いているSF作品のレビューを40本以上掲載! 作品一覧にはそれぞれのレビュー作品で用いられている時間ギミックについても掲載しています ■論考 タイムトラベル回が転換点となった主人公の成長 『デリシャスパーティー♡プリキュア』 2022年に放送されたプリキュアシリーズ『デパプリ』。 本論ではタイムトラベルを題材とした第38話を通して、『デパプリ』という作品について振り返る。 ■記念特集 阪大SF研 会誌の歴史 半世紀近くに渡って続いてきた阪大SF研の会誌の歴史を「本」と「人」の観点から振り返る。50p以上に渡り、阪大SF研が発行してきたほぼ全ての会誌の紹介と世代毎の会員との座談会5篇を掲載。 ■部室紹介特集 大公開!!大阪大学SF研究会 SF研の面々は普段どのような部室でどのような活動をしているのか? 多数の写真を織り交ぜて、SF研の部室を紹介する。 ■小説 Succcesive Boson ──私は今から、世界の終わりを体験する。 過去と未来、文体と媒体、科学と非科学、終わりと始まり。 相対し共存し得る数多の概念が入り混じった先に見える「時間」とは。 二人の会員による合作小説。 ■特集 SF研が登場する時間もの特集 ~ SF 研は如何にして刻の流れに抗ってきたか !? ~ もしもタイムループに巻き込まれたら? この世で最も助けになるのはそう、SF研である。 この特集ではSF研が登場する時間ものと、それらの世界においてSF研がどう活躍してきたかを紹介する。 ■論考 人はなぜイースターエッグを探してしまうのか 「コナミコマンド」に代表される、製作者が創作物に仕込んだ隠し機能「イースターエッグ」。 本論では、イースターエッグの意義や魅力について、『The Witness』や『NEEDY GIRL OVERDOSE』などのゲームを踏まえながら考察する。