認知症の祖母の介護を離れて暮らす母1人に押し付けていた彩名。
祖母の葬儀の為に帰省すると、母はひどく憔悴していたが、近所の人々は「よくできた嫁だ」としきりに褒めている。
祖母はありがとうありがとうと言いながら死んでいった。
最期まで母に感謝していたらしい。
お焼香の際、棺桶に眠る祖母の首元の痣に気付いた彩名は、子供の頃に祖母の部屋の天井に見た、「モクメサン」のことを思い出す。
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イラスト:ひびの(@hibimeguru5)様