新CoC非公式シナリオ 「One Divine Knave」 自室で過ごすいつもの休日 穏やかなひと時を打ち消すように 部屋にチャイムの音が鳴り響く—— ………… 扉の向こうに広がるのは、家族団欒の幸福な家庭―― 「やあ　いらっしゃい　どうぞ座って」 ■概要 ・システム：新クトゥルフ神話TRPG ・ジャンル：ホラー・クローズド ・推奨人数：3～4人 ・推定時間：ボイスセッションで6-7時間ほど ・舞台　　：現代日本、探索者たちが住むマンション ・推奨技能：＜目星＞＜聞き耳＞＜図書館＞及び戦闘技能、高POW推奨 ・ロスト率：中、正気度減少多め ※PCにしっかりとロールプレイを楽しんでもらうことを考えて制作しましたので、KP、PLともにそのつもりで臨んでいただけるとより一層楽しめます。 ※本シナリオは神話生物に関する独自解釈が含まれます。 ※シナリオ改変ご自由に。ですが、改変して遊んだ場合はぜひ参考にしたいので、作者にご一報のうえどう変えたかなど教えていただけると喜びます。 ※その他アップデートしていきたいので、いろんな方に遊んでいただいて、シナリオの内容面も情報面も、過不足あればご連絡いただきたいです。 ＝＝＝＝＝＝＝ ＜更新履歴＞ （2021/09/22） ・4人PLでも遊べるように情報を追加しました。(★で記述しています。主に、階数が一つ増えることに伴う部屋の増加、住人である真壁の描写や行動、彼の部屋の描写などです) ・作者の見落としなのですが、７版では「におい」などの感覚に関しての察知はルール上、＜聞き耳＞よりも＜目星＞が適切となっておりました。そのため、該当箇所を＜目星＞に直しております。 ・細かい誤字脱字の修正に合わせ、描写、表現などを書き換えております。 ・主に修正した個所として、エンディング描写、戦闘ルール部分の追加などがあります。 ・あとがきを追加しました。作者の回想みたいなことを書いただけですので、興味がなければスルーでも問題ありません。 ＝＝＝＝＝＝＝ ■PL向け事前情報 ●探索者・住人について 探索者たちは同じマンション「ヴィラ・ブリック」に住む隣人同士だ。関係性は自由に決定する。「建物内で顔を合わせたことがある程度」でもいいし、「度々作りすぎた夕飯を持っていく仲」でもいい、あるいは「同じ学校に通う学生であり友人同士」という場合もあるだろう。 探索者たちはこの建物内に住んでいるため、「普段持ち歩いている持物」以外にも「普通に自宅、あるいは倉庫などに置いているもの」であれば、所持品として使用できる。ここでいう「普通」は、もちろん探索者によって異なるだろう。KPや同卓PLが「探索者がどんな人物であり何を持っているのか」という背景に納得し、OKを出すのであれば、銃火器でも刃物でも、何を持っていても構わない。 この建物内の住人としては、大家が持丸トミ、その息子が502号室に住む持丸望。402に住んでいるのが釜田、302に住んでいるのが呉井という家庭である。大家と息子は入居時のあいさつで、それ以外は建物の入口にあるポストなどで探索者たちも知っているだろう。お互いの交流の深さは探索者同士同様、自由に設定して構わない。 ●舞台について このシナリオの舞台である「ヴィラ・ブリック」は、駅から少し離れているが大学も近く、多少人通りのある場所に位置している。建物自体は築15年ほどで、古めの鉄筋コンクリート造。6階建てで、各階の部屋割りは以下の通りだ。共有スペースである廊下や階段などはすべて吹き抜けではなく壁でおおわれており、窓がついた作りになっている。 １F：コンビニ 通勤の時間帯などはまぁまぁ混むことがある程度。 ２F：貸倉庫 1フロアを10区画に分けた貸しコンテナ。入居者以外にも開放されているが、住人は割安で利用できる。 ３～５F：居住スペース 入居者が入っているフロア。各階2世帯ずつあり、すべて１ＤＫ。玄関から入ってすぐにダイニングキッチン、まっすぐ奥にリビングがあり、引き戸で仕切られている。人によってはこの引き戸を取り外して、広い一つの部屋のように使っているかもしれない。探索者はそれぞれ、301、401、501号室の住人である（部屋割りは事前に決めてもセッションの際に決めてもＯＫ）。 ６Ｆ：大家の部屋 大家が居住している部屋。ほかの階と違って１フロアで1世帯分なので、ベッドルームとリビングを含む2DKで、フロアの1/3くらいの広いバルコニーもついている。 ★4PLの場合は大家の部屋を7階に設定し、３～５Fと同じ作りのフロアを６Fに追加。602を持丸望の部屋、601を探索者の部屋とし、502には「真壁」という人物が住んでいるものとする。 ◆収録内容 ・シナリオ（text） ・コピペ用資料テキスト ・トレーラー ・簡易マップ