川南工業K型は、浅野造船所(後の日本鋼管株式会社鶴見造船所)と 日之出汽船が建造した「八幡丸」型長尺物運搬船を参考として建造・量産された貨物船で、特徴として、船尾にエンジンを設置し、中央部に巨大な船倉を設けた設計で、後に第一次戦時標準船D型の元になったとされています。この船型については、逓信省（平時）標準船に選ばれてはいないのですが、日中戦争期に戦車輸送などの重量物運搬への適応力の高さから陸軍との強い関係性のあった川南工業にて量産されたとされています。その隻数は、川南工業だけで30隻から40隻(どこまでを同型船と定義するかによる。）程度量産されました。大半の姉妹船は大戦中の空襲・潜水艦からの雷撃により戦没いたしましたが、数隻の姉妹船は大戦を生き抜いて戦後復興期を支えました。 　本キットでは、戦前・戦後の平時を再現することを念頭にしたキットですので、戦時中を再現する場合は各種艤装品などは別途、考証・ご用意ください。 3D光造形プリンター製で自宅造形となりますので、品質にばらつきがある可能性がございます。また、積層跡があり、未塗装組立キットとなります。また、船体と台座の切り外しにホビー用ノコギリ（レザーソー）などが必要です。接着は、瞬間接着剤+硬化促進剤を想定しております。 完成時全長：約12.4ｃｍ データ製作者：まったり造船課長 発売開始日：2023年9月6日