
歌え、未来の希望論。 叫べ、虚構の存在証明。
電脳生命体 × バーチャルシンガー × カクテル
本シナリオはコミックマーケット103で頒布された、「クトゥルフ神話TRPG非公式シナリオアンソロジー企画『エクス・マーキナの展望』」への寄稿シナリオです。 書籍版と同内容となります。 https://booth.pm/ja/items/5359209
▎免責事項
このシナリオはフィクションです。実在の人物や団体とは一切関係ありません。 『VOCALOID』や『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』から一部着想を得ています。 本作は「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。 Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc. Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc. PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 『クトゥルフ神話TRPG』
▎概要
半クローズド対話・創作型特殊シナリオ PL人数:ソロ 時代背景:近未来日本 想定時間:3時間程度 ロスト率:探索者次第(シナリオ想定では低) 必須技能:芸術(歌唱)/製作(楽曲) 推奨技能:コンピューター/図書館/言語系技能(作詞に使用) 自由選択:製作(MV)/ 芸術(演奏) 取得不可:回避や登攀のような肉体を必要とする技能 特記次項:新規探索者限定
▎注意事項
『神』の独自定義 探索者が電脳生命体(人外探索者) 継続に支障を来たす後遺症の付与の可能性 RPや設定を盛ることが好きな人向け 本シナリオは《電脳生命体の探索者》として、自分だけの楽曲を作ってライブパフォーマンスを行う。 シンガーソングライターがイメージに近い。 電脳生命体とは『VOCALOID』や『Vライバー』のような、非実体で独立した思考が可能な人工知能と考えて欲しい。中の人はいない。実体の無い存在であるため、物理空間(現世)には干渉することが出来ない。干渉するには何らかの機械を通す必要があるだろう。
▎概要/あらすじ
探索者は天才による現代科学の最先端技術の結晶、《ハイエンド自立思考型擬似人格システム》による《電脳生命体》である。人間と遜色ない極めて豊かな感情や、高い学習能力を有している。 貴方は《音楽活動》を目的にセットアップされている。 世界を希望で満たすために。 新たな時代を切り拓くために。 貴方は歌い続けるのだ。
▎探索者について
探索者は『バーチャルシンガー』と言える存在である。感情豊かなボーカロイドのような存在をイメージすると良いかもしれない。 肉体(義体)を持たない電脳生命体であるため、『STR/CON/SIZ/ダメージボーナスを全て0』とする。そのためHPも0点となるが、そもそもが傷付くことの無い非物理的な概念的存在であるために、特に支障は無いだろう。もちろん、開幕自動気絶や死亡のようなリスキルになることも無い。 能力値だけでなく、技能値にも干渉するため、【戦闘技能】や【行動系技能】など『物理的に干渉する技能は全て初期値を0』とし通常は使用不可とする。 探索者はバーチャルシンガーであるため、少なくとも『活動名』『イメージカラー』を開始前までに考えておくこと。 ※本来なら参照しない『SIZの値』も、『この“偶像”としての姿ではこの位の大きさ』といった参考データ程度に設定しても良い。 ライブでは特殊技術による空間投影で、あたかも存在しているかのように演出を行う。 また、探索者作成にあたっては『人型』であることを強く推奨する。「怪物の外見のバーチャルシンガーによる、数千数万人単位のライブとか何処の邪教の教団本部?」となりかねないためだ。 ……不可能ではないが自己責任で。
▎NPC(公開情報)
幽谷 白色
カクリヤ シロ フリーターの20代女性 シナリオ上の表記:カクリヤ 電子工学方面に特化した天才であり、探索者にとっては『母親』とも言える存在。立身出世のような野心などは無く、その日美味しくごはんが食べれて、美味しいお酒が飲めて、友人たちに恵まれていれば後は十分、といった考えを持つ変人奇人。刹那主義者。人類を愛し、秘めた可能性を信じている、ある種『人類の善性』を盲目的に信じる狂人。 普段はバーテンダーのアルバイトで生計を立てている、ごく一般人の天才である。好きなものはお酒と哲学。それと客との会話。
▎更新履歴
【2024/1/2】 ・電子版公開 ・一部細かな誤字の修正