Archipelago ~群島語~
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映画美学校言語表現コース「ことばの学校」第二期修了展として、2023年8月10日、11日に開催された「Archipelago~群島語~」 当日に展示された作品を冊子化しました。 成り立ちも形も歴史も異なる様々な島が、それでも気候や海などを共有して緩やかにつながっている。作品それぞれが完結しつつも、並置されることでその「あいだ」が想像力のなかで浮かび上がるような展示、そして冊子となっています。
目次
10 【コンセプト企画】 おなじひとつのコンセプトをもとに活動していても、その理解は人によって異なる。それはともすればコンセプト共有の失敗として受け取られるが、むしろ、そのコンセプト理解のズレすらも顕在化させてみると、コンセプトをもとに活動する人たちの「あいだ」が浮き彫りになるのではないか。時にはズレ、時には重なる、その「あいだ」を想像してみてください。(企画展掲載文章) 20 【開け放たれた部屋】 部屋とはある孤独な単位の象徴です。しかし、その部屋が開け放たれる。しかし、部屋の外に出る、というわけではない。孤独から解き放たれるわけではない。 この展示ではそれぞれの部屋を孤島と見立てて、会場の各地に作品を点在させています。それぞれの孤島=部屋=作品が、他の島から分け隔てられている状態でありながら、同時に外を想像するとはどういうことなのか。(企画展掲載文章) 39 【見知らぬ土地からの手紙】 SCOOLに宛てて、様々な遠い土地から手紙が投函され、ここに集いました。 手紙とは不思議な連絡手段です。手紙は、それを受け取る人にとっては、遠く離れた場所で書かれ、何らかの具体的な運搬手段を通じて、ある時間経過を伴って、此処に辿り着きます。その手紙を通して、受け取る人は、自分がいる世界とは異なる世界を感じることができます。 SCOOLに展示された手紙の総体は、いわば、どこか今よりも前に書かれた遠く離れた土地の物語の集積です。手紙の文章を読んでいただきながら、手紙が投函された、ある場所、ある過去に思いを馳せてみてください。(企画展掲載文章) 55 【二つの時点】 群島とは互いに分け隔てられていながらも、海や海底や気候を通じて、おなじなにかを共有していたりいなかったりします。 それと同時に島もまた、それぞれの時間を持っています。現在があり、過去があり、未来がある。この展示では、それぞれの島=作品の時間をテーマにした作品を扱います。(企画展掲載文章) 90 【我々の教科書】 言葉を使って表現をするわたしたちは、言葉を通して自らの生存を形作ってきました。そんなわたしたちの教科書と言える作品を紹介いたします。(企画展掲載文章)
「群島語」とは
言葉の共同性をテーマにした、新しい文芸の在り方を試みる文芸誌です。 他者との遭遇・交流・触発の中で生まれる言葉の運動を、小説や批評や詩歌などを通して表現していきます。 『群島語』は他者との遭遇を通した、言語表現の在り方を模索しています。