【あらすじ】 現代へ転生した『碧髪の絵描き』が『無題』と題して、一枚の肖像画を描き上げた数年後。 同じく現代へ転生していた『影法師という運命が合わさった男』は、双子が住む街へ訪れる。 写真家として生きる彼が出会うのは、いくつかの『再会』と『ありふれた景色』。 その〝成り立ち〟と、転生したがゆえに、思うところがひとつ、ふたつと、浮かび上がって。 ――これは、そんな『もしも』を語る『景色』。 「初めまして。――お久しぶりです。『影法師』さん」 寒いですね――と。 初めてなのに〝懐かしい〟声が、耳に届いた。

【注意書き】 今作において詳細な描写は出てきませんが【転生後エクス君の背中には傷跡がある】という設定があります。 そのような描写、設定が苦手な方はご注意ください。 その他、以下の要素が含まれます。 ・原作ストーリー終了後が前提のIF妄想（原作キャラの『その後』など） ・現代転生パロディ ・『碧髪の絵描き』と『青髪の渡り鳥』が〝双子の兄弟〟に転生している ・『終局の世界・後編』までを含む原作全編のネタバレ要素 ・行間など、独自解釈を伴う捏造設定（『影法師という運命が合わさった男』について） ・拙作【肖像『無題』】と同じ世界線