『中島孝夫伝』『五島慶太かく語りき』に続く、鉄道史ブックレットシリーズの第3弾。
【A5判本文124ページ】
地下鉄に生涯を捧げた情熱の男「地下鉄の父」はいつ生まれたのだろうか。
一八八一年、山梨県八代郡御代咲村の村長・常富の四男として生を受けた早川徳次は、その生真面目さと強情さから心を病んで高校を退学する繊細な青年であった。
無名の青年実業家がロンドンで地下鉄に出会い、懐疑論を乗り越えて実現に導いたことで、早川の名は地下鉄と同義になった。しかし彼の伝説の多くは「父」となった後に語られたものである。
早川徳次と東京地下鉄道の誰も知らない本当の姿とは。