走らせても赤字、走るの止めても赤字、事故が起きれば責任の押し付け合い……姫路モノレールは作る時よりも"あとしまつ"の方が大変でした。このモノレール、どうする? B5サイズ・40ページ(本文36ページ) 初出:2023年12月31日(コミックマーケット103) (本書まえがきより) 本書で取り上げるのは大きくふたつです。 ひとつは、市民が必要と願って作られたはずの姫路モノレールが、なぜその後に要らないとされ休止に至ったのか、“序”の部。 ひとつは、廃止から今日に至るまで、姿を消しつつあるモノレール跡の撤去がどのように進んできたのか、“破”の部。 そして、わたしたちは今まさに、モノレール跡がすべて消えようとしている最期の姿、“急”の部を目前にしています。その前に、本書をもって今あらためて姫路モノレールの“あとしまつ”の歩みをたどり、その“あとしまつ”がどのような結末を迎えるのか、見届ける準備をしたいと思います。