暗い穴底を這い回り、
凶刃に死にかけ裏切られてもなお、
この世界は美しい。
【四巻のあらすじ】
反乱軍の船を離れ、錫ノ国へと入った神宝一行。
かつて火ノ神に焼かれた国土を進んでいる最中、アサヒの哀鷹の眼の力によって、アカネに関する思いがけない事実を知る。
一方でイチルたちは、いよいよハツメの命を奪わんと動きはじめていた。
兵を投じて包囲網を張り、彼らの縁の地であるシャラへと誘導するが……。
残された天鏡、アカネの弔い、異母兄との因縁、少年少女の両片想いの行方――すべてが帰結する最終巻!
文庫本サイズ、432P。