【第2版】『二〇二〇年代の同時代文学──戦争とディストピアを超えて』
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*第二版の刊行にあたり、初版の誤記を修正しました。 【本の内容】 戦禍とパンデミック、政治的混乱のなかで始まった二〇二〇年代の同時代文学は、私たちに何を語りかけているのか。安易なディストピア小説の流行からは距離を起き、「語りの多層化」「ユートピア」「匿名性」「市民小説」などの斬新な視点から同時代の文学を論じる「批評としての書評集」。 (B6 判・144 ページ 無線綴じ2200 円+ 税) 【本書でとりあげた作品】 乗代雄介『皆のあらばしり』★この章の一部の文章を修正しました トマス・ピンチョン『ブリーディング・エッジ』 阿部和重『ブラック・チェンバー・ミュージック』 絲山秋子『まっとうな人生』 藤谷治『ニコデモ』 ユーディト・W・タシュラー『誕生日パーティー』 ジャネット・ウィンターソン『フランキスシュタイン ある愛の物語』 朝比奈秋『あなたの燃える左手で』 小川哲『地図と拳』 古谷田奈月『フィールダー』 佐藤泉『死政治の精神史』 高原到『戦争論』 古川日出男『の、すべて』 佐藤正午『冬に子供が生まれる』 マーティン・エイミス『関心領域』 友田とん『「百年の孤独」を代わりに読む』 桜庭一樹『名探偵の有害性』 木村紅美『熊はどこにいるの』 松家仁之『天使も踏むを畏れるところ』 「私にとって書評とは、単独で批評的であるような文章ではない。そのつど取り上げる個々の作品が語彙のようなものだとすると、それらの語彙が語りかけるセンテンスを読み取るためには、書評もまた星座として「編まれ」なければならない」(「補論 戦争とディストピアを超える文学のために」より)
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