小説/文庫/62p
ガールズスケーターたちの破局と再生を描いた短編。思春期特有の「恋じゃない」独占欲と、それを乗り越えた先にあるものについての物語。
あらすじ
高校三年生の優奈は、親友の香澄とスケートボード三昧の日々を送っていた。楽しい日々の一方で、自分は香澄に好かれるためにスケートをやっているのではないかと思い悩む。香澄の一番の友だちでいたい、けれど香澄はきっと一緒にスケートボードをやってくれる人なら誰でもいい。思春期特有の独占欲に優奈は頭を悩ませる。
あるとき、香澄にスポンサー契約の話が舞い込む。香澄は優奈に「一緒に東京へ行こう」と話を持ちかけるが……。