◇◆ 雪国×伝承×戦闘 ◆◇ 季節は冬、探索者たちは福島県の会津地方にある三島町および金山町近辺へと訪れる。只見川という一級河川が流れるこの場所は霧幻峡とも呼ばれる観光名所で、その名の由来は、川霧が一帯を覆い尽くす幻想的な光景から来ている。 通常であれば夏場の限られた期間にしか見られない川霧であるが、今年は何の因果か冬に差し掛かっているのにも関わらず、美しく幻想的な川霧が盛んに見られるようだった。現地で行われている渡し船の開催期間が例年より延長された中、探索者たちは抽選を勝ち抜きこの霧幻峡の観覧券を獲得する。冬景色に包まれた河川で川霧を見るために、探索者たちは会津地方へと足を運ぶことになる。 しかし、素晴らしい景色を眺めながら体を休めるはずであった旅は、暗い影へと落とされる。探索者たちはこの地に潜む恐ろしい怪異に遭遇し、伝説に名を残す巨悪と対峙することとなる。 果たして探索者たちは、各々の愛する日々を取り戻すことができるのだろうか。そして、隠された真実に邂逅し、探索者たちは何を思うのか。 寒空の下、霧幻（むげん）にて月は冴ゆる。夢幻（ゆめまぼろし）は選ばれし者たちを誘う。