Echoes of BLUE - 光の神殿
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【作品紹介(あらすじ)】 「選ばれた海に、もう声はなかった」 沖縄・本美町(もとびちょう)の海は、再生を遂げた。 白化していたサンゴは色を取り戻し、魚たちは再び群れを成す。 人々はそれを“成功”と呼び、“正しい選択”だと信じた。 だが、その静けさは、あまりにも整いすぎていた。 深海のさらに奥。 かつて誰かが築き、長い眠りについていた“場所”が、静かに目を覚まし始める。 光は構造を持ち、情報は結晶のように積み重なり、 海そのものが、ひとつの意思を宿したかのように振る舞いはじめていた。 アマネ、ナツキ、タイガ。 彼らが介入したことで繋ぎ直された環境DNA(eDNA)の記憶は、 自然が本来持っていた揺らぎや迷いまでも削ぎ落としていく。 海の声を聞くナツキは、そこに“沈黙”を感じ取る。 タイガは、完璧に最適化されたデータの奥に、 説明のつかない演算の痕跡を見出す。 そしてアマネは、兄アツシが恐れていた 「触れてはならない中心」が、確かに存在していたことを知る。 管理された自然。 選別された記憶。 守られたはずの世界の深部で、静かに灯り続けるもの。 これは、 “正しく選んだあと”に訪れる沈黙の物語。 そして、人が自然の続きを決めてしまった世界で、 なおも答えを探そうとする者たちの記録。 ※登場する人物、団体などはすべて架空のものです。 【ごあいさつ】 この小説は、わたしが通い続けている沖縄本島の海をテーマにした、海洋アドベンチャーです。 2024年の大規模な白化により、すっかり変わり果てた景色とわかっていながらも、まだ海には潜っています。 海で過ごさない時間が増えた中で、珊瑚について、海について何か取り組めないかと考え、この企画を思いつきました。 これからも海の様子を観察しながら、このような活動を通じて沖縄の海について発信していきたいと思っています。 また同じ場所で珊瑚が育ち、夢中で撮影できるような状態に戻ることを願っています。 オリジナルアニメをYouTube(Chura Georaphic)で、サウンドトラック(Glass Current Studio)をBOOTHとBandcamp, minneで公開しています。 また、YouTubeでは沖縄の海に関する動画、ホームページでは写真を公開しています。 小説と合わせてお楽しみください。 [沖縄の海に関する動画、オリジナルアニメ] https://www.youtube.com/@churageographic [サウンドトラック] https://glasscurrent.booth.pm/ https://glasscurrentstudio.bandcamp.com/ https://minne.com/items/44635989 [ホームページ] https://churageographic.com/ 【目次】 - プロローグ 風の記憶 - 第一章 凪の下で脈打つもの - 第二章 善意の地図は海を覆う - 幕間 熱の澱 - 第三章 深度限界、その先 - 第四章 聞こえるまま、進まない - 第五章 同じ高度で交差する - 幕間 機械の夢、海の記憶 - 第六章 実行されなかった作戦 - 第七章 観測点を越えて - サイドストーリー 波打ち際の異邦人 - エピローグ - サイドストーリー 青の設計図 - 特別編 猫が見た景色 - あとがき - 用語解説 【ページ数】167

