怪盗キッドに変装された梓を見破るため、
安室が選んだ言葉は――
「好きです、梓さん」
梓本人なら、きっと怪訝な顔をする。
ただ、それだけの理由で選んだ言葉だったはずなのに。
あの日から、どうにも調子がおかしい。
なぜ、あの言葉を選んだのか。
なぜ、怪盗キッドに褒めてもらいたいと笑う彼女の言葉が、妙に引っかかったのか。
怪盗に負けたくなかった。
そう思っていたはずだった。
けれど、自分の感情をひとつずつ辿っていった先で、安室はあることに気づいてしまう。
「あれは、嘘だったはずなのに。」
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安室透×榎本梓
原作エピソードをきっかけに描いた、安室さんの恋心自覚編です。