No.04:What Remains Unseen ── 見えないまま、残ったもの
- Digital700 JPY

この作品を作ろうと思ったのは、 前に進めない自分を、無理に肯定したかったからではありません。 うまくいかない理由が分からないまま、 納得できない状況の中に立ち尽くして、 何を感じているのかさえ曖昧になっていく。 そんな時間が、確かにあったからです。 強くなれない。 答えを出せない。 前向きな言葉が、どれも嘘に聞こえてしまう。 それでも、 完全に消えてしまったわけではない感情が、 どこかに残っている気がしていました。 この作品は、 その「まだ消えていないもの」を 無理に引きずり出さず、 ただ、そのまま置いておくために作りました。 見せられない気持ち。 言葉にできなかった思い。 閉じてしまった心の奥で、 それでも静かに続いている感覚。 黒い膜は、 隠すためのものでも、拒むためのものでもなく、 守るために、必要だった距離です。 削られて見えてきたのは、 答えではありません。 希望でも、救いでもありません。 それでも、 見えないまま、残っているものがある。 それを「なかったことにしなくていい」と 自分に許すための作品です。
