急増する各地の外国人コミュニティ 　本書では、行くのが面倒くさくて、今まであまり触れて来なかった西川口と蕨のチャイナタウンを中心に、都心近郊で拡大を続ける外国人コミュニティについて食べ歩いていこうと思います。 　特に厳しい規制によって寂れた歓楽街・風俗街の雑居ビルに、大量の中国人が流入し、飲食店を経営し始めたことで、地元住民との軋轢を抱えるようになった西川口はとてもおもしろい。このまちは、中国本土各地の流行チェーン店が、他地域よりも、かなり早く上陸するようになり、横浜中華街よりも遥かに現代の中国の匂いがするようになりました（最先端は、高田馬場か、北池袋駅周辺と思われるが、既刊で特集しているので、今回は西川口をメインに食べ歩きました）。 　最近、西川口はタモリ倶楽部や、雑誌なども頻繁に取り上げられるようになり、手垢がかなりついていますが、まだ、ネットにもTV・雑誌にも出ていない新店やDEEPな店舗、メニューが結構あるので、そういったマニア向け店舗を紹介できればと思います。 　また、5000人の住民の半数以上が外国籍になってしまった巨大団地（芝園団地）の中にある商店街の食べ歩いてきたので紹介します。どんどん店が潰れたり、同じ店名でも居抜きでオーナーやシェフが変わっている事が多く、今日の情報が明日には意味がなくなる所が川口っぽくて、とてもいいです。