届かないまま語る──村上春樹と“語りの倫理”
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📘【第六集】なぜ語るのか──村上春樹と“届かぬ声”の倫理|nco ──初版特別価格:500円 世界が終わるとき、人はなお語り続けることができるのか? 本書は、村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を軸に、**“語り手”“倫理”“喪失と再構築”**の問題をめぐって考察する批評集です。 「語れなさ」と「届かなさ」を抱えたまま、なぜ私たちは物語を語ろうとするのか。 その問いに対して、文学が示してくれる“もう一つの倫理”を、静かに掘り下げていきます。 🔹 収録内容: 世界の終わりと“僕”の内側──村上春樹における自己喪失と再構築 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の二重構造 影と倫理──語り手は“選ぶ”ことができるか? 沈黙とその後──語れなさの中に残るもの なぜ語るのか──“届かなさ”の中でなお、物語を続けること あとがき 「語ることは、届くことではない。 それでも続けるということが、 物語の唯一の倫理かもしれない。」(あとがきより)
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