おれたちのアウェイク・サマー【神話創世RPGアマデウス シナリオ】
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――これが君たちの、最後のヒーローごっこだ―― かつてヒーローごっこをしていた子供たちが、小学6年生になった今、もう一度ヒーローごっこの記憶と向き合うシナリオです。 本シナリオは、神話創世RPGアマデウス10周年非公式企画「神話の饗宴(シンポシュオン)」にケルト神群担当で参加しています。 神話の饗宴 企画HP https://amadeus10th.cacao.jp/ 企画アカウント https://x.com/Amadeus10th
トレーラー
君たちは小さい頃、ヒーローが大好きだった。 おうちに帰ったら、鞄を玄関に投げ捨てて、公園に集まって、ヒーローごっこに夢中になった。 すべり台の一番高いところでヒーローネームを名乗り、滑り降りて登場したら、君たちはその瞬間からヒーローだった。 見えもしないビームやバリアで本気で戦って、キックやパンチに名前もわからない魔法の力を宿して、いるかどうかも分からない悪の組織の怪人をやっつけた。 あれから時は流れ、君たちは小学6年生。 必殺技の名前を叫んでも何も起こらないってもう知っているし、キックやパンチなんて暴力を振るったらいけないって口酸っぱく言われたし、名前も思い出せないような悪の組織よりも算数の宿題の方が強敵だって気づいちゃった。 勉強や習い事に忙しくて、一緒に遊ぶ機会も随分なくなってしまった。 小学校最後の夏休み、8月1日。 その日、過去は突然語りかけてきた。 公園に集まった君たちは、もう一度、あの頃大好きだったヒーローに向き合うことになる。 神話創世RPGアマデウス 「おれたちのアウェイク・サマー」 ――これが君たちの、最後のヒーローごっこだ――
プレイヤー向けあらすじ
PCたちは恵臨市に住み、恵臨第一小学校に通う小学生だ。 PCたちは幼稚園時代~小学校低学年時代、恵臨公園でヒーローごっこをして遊んでいた。 しかし、ある日を境に、ぴたりとヒーローごっこをやめてしまった。 そこに明確な理由はない。強いて理由を挙げるなら、「大きくなったから」だろうか。 それから時は流れ、PCたちは小学6年生になった。 小学校最後の夏休み、恵臨公園では毎朝6時30分にラジオ体操が開催される。 8月1日、日曜日の朝。今日もいつものようにラジオ体操が始まる――はずだった。 聞こえてきたのは2つの声。 ラジオから聞こえてきたのは、いっそ懐かしささえ覚えるほどの邪悪な声。 あの頃PCたちが夢中になって戦った、悪の組織の怪人たちの声。 PCたちの脳裏に直接響いたのは、底抜けに陽気で、しかしどこか神々しさを感じさせる声。 「さあ、答えてごらん。」「ユーたちは、どうしたい?」 これは、神話との邂逅。 ヒーローごっこが本物になる物語。 "そうだ。おれたち、あの頃。ほんとのほんとに、最強のヒーローだったよな!"
PCハンドアウト
◎ PC① ◎ 君にとってヒーローは、正義の味方だ。 今でも、あのヒーローごっこの日々を忘れられずにいる。 君の【任務】は、「"あの日の誓い"を果たすこと」だ。 ◎ PC② ◎ 君にとってヒーローは、憧れの英雄だ。 新しい友人もでき、充実した小学校生活を送っている。 君の【任務】は、「"確かな憧れ"に手を伸ばすこと」だ。 ◎ PC③ ◎ 君にとってヒーローは、仲間との絆だ。 君にはひとつ悩みがある。この悩みを、今は誰にも言えずにいる。 君の【任務】は、「"繋ぐべき明日"を守ること」だ。
シナリオデータ
◎ プレイヤー人数: 3人 ◎ リミット: 3サイクル ◎ 推奨レベル:1レべル ◎ プレイ時間: 7~9時間(ボイスチャット併用のテキストセッション) シナリオ略称は「おれサマ」。 キャラクター作成時に、"ヒーローネーム"を決めてもらいます。 参考程度のハンドアウト診断 https://kuizy.net/analysis/28687
使用ルールブック
GMもプレイヤーも、基本ルールブックだけあれば遊ぶことが可能だが、「アマデウス」世界におけるケルト神群について触れているため、GMは『03』を所持していることが望ましい。 どのルールブックを使用するかは、GM と プレイヤー で相談して決定すること。 ◎ 必須 ◎ 『神話創世 RPG アマデウス』(『基本』) ◎ 使用可能 ◎ 『神話創世 RPG アマデウス 02 旋血ラグナロク』(『02』) 『神話創世 RPG アマデウス 03 絶界九龍城』(『03』) 『神話創世 RPG アマデウス ゴッドデータブック 世界神話大殲』(『GDB』) 『神話創世 RPG アマデウス EX 放課後ミソロギア』(『EX』) ◎ 推奨(GMのみ) ◎ 『神話創世 RPG アマデウス 03 絶界九龍城』(『03』)
舞台設定
◎ 恵臨市(えりんし) ◎ PCたちの住む街。 具体的な設定はプレイヤー同士で相談して決めてよいが、子供たちが公園で大はしゃぎしていても嫌な顔をされないような街であることが望ましい。 PCたちの通う学校を「恵臨第一小学校」としているが、別に「恵臨第二小学校」以降はなくてもよい。 ◎ 恵臨公園(えりんこうえん) ◎ PC全員の家から大体歩いて5分程度のところにある、みんなの遊び場。 夏休みのラジオ体操の会場にもなっている。 ◎ シナリオ内の日付について ◎ 「8月1日の日曜日」を指定しているが、「夏休み中、8月に入って間もなく」という時期のイメージを持ってほしいための指定であり、この具体的な日付はシナリオには関係がない。日曜日なのは「ヒーローといえばこの曜日!」というイメージがあるからだ。 プレイヤーの希望があれば、この日付を「セッションを行う年の8月の第1日曜日の日付」に変更しても構わない。 その場合、トレーラー内の日付もGM側で調整してほしい。
PC作成のルール
PCたちは導入フェイズに神子としての力を手に入れる。 この力は、PCがまだ小学生になる前、公園で"ヒーローごっこをしていた時に持っていた力"とよく似たものだ。 "君がヒーローごっこをしていた時に持っていた力"をイメージして、親神や背景を選択すること。 ◎ 背景について ◎ ・喪失の子は不可。 ・獣の子・機械の子は非推奨。なぜならPCたちは小学校に通っているからだ。 ・伝説の子・取り替え子・化身のように神話世界に深く密接した背景を選択しても、神子としての自覚はないものとする。 ◎ 境遇について ◎ ・"君がヒーローごっこをしていた時に成りきっていたヒーロー"が力を手に入れた経緯をイメージして選択すること。難しい場合は空欄でも構わない。 ◎ 予言について ◎ ・"君がヒーローごっこをしていた時に成りきっていたヒーロー"が贈られていそうな予言をイメージして選択すること。難しい場合は空欄でも構わない。 ◎ 年齢について ◎ ・小学6年生(11~12歳)固定。 ◎ その他 ◎ ・ヒーローネーム(必須) キャラクター作成時に"ヒーローネーム"を決めること。 これは、"君がヒーローごっこを始める時に毎回名乗っていた名前"だ。すべり台の一番高いところでこの名前を名乗り、滑り降りて登場するのが、PCたちにとってのお決まりだった。 難しい場合は、PCの属性の色に応じて「エリン・レッド」「エリン・ブルー」「エリン・グリーン」「エリン・ホワイト」「エリン・ブラック」のように決めておくとよいだろう。この時、PCの属性の色が同一だった場合でも、気にせず同じヒーローネームを名乗ってよい。子供の遊びとはきっとそういうものだろう。 ・必殺技(推奨) "君がヒーローごっこをしていた時に成りきっていたヒーロー"の"必殺技の名前"を決めておくと、RPに活かせるかもしれない。難しい場合は、修得している親神ギフトの名前が必殺技名だったことにしてもよいだろう。 また、"3人の合体必殺技の名前"などを決めてもよいだろう。特に思いつかない場合は、「エリンズ・フィニッシュ・アタック」のように決めておくとよいだろう。 ・ヒーローごっこについて(推奨) PCたちが何歳頃までヒーローごっこで遊んでいたのか、プレイヤー同士で相談しておくことが望ましい。これはシナリオの設定に深く関わるものではなく、PCの設定を深く掘り下げるための要素である。 特にプレイヤーからの要望がない場合、「PC①の7歳の誕生日が最後のヒーローごっこだった」ということにしておくとよいだろう。
シナリオに含まれる要素
◎ ヒロイックなRP ◎ 本シナリオは、「ヒーローごっこ」をテーマとしている。 可能な限りPCにも小学生らしい等身大の「ヒーロー」をRPして貰えると、よりこのシナリオが楽しめるだろう。 ◎ ルー語で喋る光明神ルー ◎ 本シナリオのシナリオ背景には、光明神ルーが関係している。 作者は、「アマデウス」公式における光明神ルーは、日本語にカタカナ英語が混ざった言語、いわゆる「ルー語」を使用していると考えている。 本シナリオでもこれに倣い、ルーの台詞はルー語で表記することになった。これはあくまで公式の設定は拾いたいという考えに基づくものであり、作者はいたって正気である。 ただし、作者はルー語について不勉強であるため、適切なルー語が使用できているかは判断できない。GMは自身が正しいと信じるルー語でルーのRPを行ってほしい。 なお、ルー語に不慣れなGM・ルー語でRPするのが恥ずかしいGMは、これらを一切無視し、ルーの口調を扱いやすいものに変更して構わない。 プレイヤーも、「そのルー語はミステイクですよ!」とか「ルー語でスピークしないんですか?」など、GMに対してルー語ハラスメントを行わないようにしてほしい。 ◎ ケルト神話 ◎ 本シナリオは、ケルト神話を題材として取り扱っている。 ケルト神話の登場人物や人間以外の生物に対する事件についての情報が出るが、これはあくまで神話内の出来事であり、PCに「ヒーロー」「ヒーローごっこ」以上の加害的な行動を求めることはない。
内容物
【PL情報】 プレイヤーが事前に読める情報のみをまとめています。 【シナリオ全編】 シナリオPDF 各種テキストファイル 各種画像ファイル BGMに関するおまけファイル
権利表記
本作は、「河嶋陶一朗/冒険企画局」「株式会社KADOKAWA」が権利を有する「神話創世RPG アマデウス」の二次創作物です。 (C)河嶋陶一朗/冒険企画局/KADOKAWA
更新履歴
2024/12/19 公開

