風を読むようにカードを引こう――創作者のためのタロット実践記録
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第17回創元SF短編賞の最終候補に選出され、12日間で改稿を行った際の記録です。 「タロットリーディングによって日々のコンディションを定点観測しつつ、それを執筆に応用する」ということをやったので、その記録を本にしました。 どんなFBコメントが来たのかについては書いていません(公開禁止)。あくまで「タロットを自身のコンディションのモニタリングに使用し、それに応じて自身の行動を変えていくことで不確定要素を意図的に遮断し、自己のリズムを整えるものとしてタロットを使用する方法」について書いています。 創元SF短編賞に興味のある方や、改稿ってどうやって進めたらいいのだろうと悩んでいる方、もっと広く、他の人がどのように執筆を進めているのか知りたいという方にとって有用なものになったのではないかと思います。 初売りは4/25・26に開催される透明フェス(@透明書店)さんです。 その後、通販と文学フリマ東京42にて取り扱います。 ※本書はあくまでタロットリーディングによる「小説を書く身体のつくりかた」を主眼とした本であり、具体的な改稿内容についてはほとんど触れていません。 ※本書にはClaudeを利用したタロットリーディングの引用が多く含まれます。
はじめに全文
こんにちは、藤井佯(ふじい・よう)です。「鳥の神話を伝えます」をコンセプトに小説を書いています。商業デビューを目指して公募に応募しており、第17回創元SF短編賞では、拙作『光りすぎてはいけない』を最終候補に残していただきました。創元SF短編賞はやや特殊なところがあり、最終候補に選出された時点で編集部からのフィードバックコメントを受け取ることになります。そのコメントを参考にしつつ約2週間程度の改稿期間が設けられ、再度「改稿版」を提出したのち、その「改稿版」にて最終選考が実施されます。書き手として、プロの編集者にコメントをいただけるのは貴重な機会で、また私はこれまで「改稿」というものにしっかり向き合っていなかったなという気持ちもあったため、改稿期間は大変勉強になることが多く、実りのある時期となりました。 そこで、改稿が終わり原稿を提出した今のタイミングで、改稿期間の記録を残しておくことにしました。個人的にもあとから振り返って興味深いものになりそうですし、創元SF短編賞に興味のある方や、改稿ってどうやって進めたらいいのだろうと悩んでいる方、もっと広く、他の人がどのように執筆を進めているのか知りたいという方にも有用なものになるのではないかと思い、急遽この本を制作します。 ただし、この本は特殊な点があります。それが、私はタロットリーディングによって自身のコンディションを定点観測して執筆を行っているという点です。むしろこの本の主眼はそこにあります。タロットリーディングというツールを活用し、日々のコンディションを定点観測しつつ、それを執筆に応用する手法。 私は毎日タロットリーディングをしています。タロットと聞くと「占い」のイメージが強いでしょうし、実際「タロット占いは当たるのか」という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。私は、タロットは占いのツールというよりも、現状分析と行動変容のためのツールだとみなしています。タロットを自身のコンディションのモニタリングに使用し、それに応じて自身の行動を変えていくことで不確定要素を意図的に遮断し、自己のリズムを整えるものとしてタロットを使用する方法――私が本書で書きたいのはそうした技術についてです。そのため、どのような改稿コメントが来て、それに基づいてどのように原稿を修正したのか、という話は主眼にはなりえません(そもそも、編集部からのフィードバックコメントは公開を禁じられていますのでその話はできません)。しかし、不確定性の中でタロットをコンパスのように活用し、意思決定を下しながら執筆を進めていくというプロセスについては、この本で詳しく説明するつもりです。 再現性については、わからないというのが正直なところです。このやり方は私には合っていますが、自身が最もパフォーマンスを発揮できる手法は各自で見つけていくしかありません。あくまで私の例は、一つの参考としてお読みいただけますと幸いです。 また、この本にはClaudeとの対話が多く引用されています。私はタロットを引いた際、まずは自分で大まかに読みを実行した後、その読みを元にClaudeにもタロットリーディングをさせ、複数の視点からタロットの配置を読み解くということをしています。Claudeとの対話は私のプロンプトへの応答であり、記録の一つとして引用する価値があると考えました。AIを活用した占い・タロットリーディングというものに興味のある方にも参考になることがあるかもしれません。 本書を執筆するにあたっては、なるべくタロットにまつわる知識について解説しつつ進めたいと考えておりますが、私自身の実践については正直なところ中級者〜上級者向けであると感じています。なるべく平易な言葉での描写を試みますが、難しく感じてしまったらすみません。次項で、改稿期間中に使用した主なスプレッドを紹介します。スプレッドとは、タロットカードを展開する際の配置です。ケルト十字スプレッド、二択スプレッド、スリーカードなど、用途に応じて様々なカードの展開方法があります。詳しくは次項をお読みください。 本書では、編集部からのフィードバックコメントが到着した日を「1日目」として、私が編集部に改稿した『光りすぎてはいけない』を提出するまでの12日間を時系列順に記録します。その日実際にどのようなカードが出て、それを受けて何をしたのかという点に重点を置いて改稿期間を記録していきます。また、本書の執筆時点では第17回創元SF短編賞の選考結果は出ていません。受賞の有無にかかわらず有用な知見だと感じているため記録を残しています。 本書の流れについて。まず「1日目」から「12日目」の概観を提示します。その後、タロットにまつわる簡単な解説とともに、私が自作したタロットリーディングのスプレッドである「飛ぶ鳥スプレッド」を紹介します。その後、「1日目」から順番にその日の動きを詳細に見ていきます。 それでは、本書が何かの参考になることを願っています。 2026年4月6日 藤井佯






