CoC『最後の晩餐は冷めないうちに』
- Digital0 JPY

──あなたの大切な人の名前を、教えてください。
商品説明
「ひとりで食べる料理は、すぐに冷めてしまうから」 これは、アーカムの郊外にひっそりと佇んでいた小さなレストラン「終の食堂」と、そこにいた名もなき老女を巡る物語です。 彼女の作る料理は、食べた者が必ず涙を流すと言われていました。なぜならそれは、「その客が人生で最も幸福だった食卓の味」を完璧に再現したものだったからです。 母のスープ。戦友と分け合った酒。結婚式のケーキ。 けれど、その料理が差し出されるたび、客はその幸福な記憶から「一緒に食べた誰か」の名前だけを、きれいに忘れてしまうのでした。 ある冬の日、彼女は誰にも看取られずに死にました。しかし、彼女の孤独は死してなお夢の世界に留まり、今も誰かの幸福な食卓を借りて、料理を作り続けています。 探索者たちは、ある朝目覚めた枕元に置かれた一本の銀のスプーンを手がかりに、「記憶の回廊」と呼ばれる異質な夢の世界へと足を踏み入れることになります。そこでは、他人の幸福な食卓が無数の扉の向こうに広がっており、探索者たちはその光景に触れるたび、自らの「大切な人の名前」を代償として差し出すことを迫られます。
本シナリオの特徴
◆ 戦闘なし。怪物なし。 本作にSAN値直葬の怪物も、回避不能の戦闘も存在しません。 その代わりに、探索者たちが失うのは「最も大切な人の名前」です。 ◆ メタ構造を用いた唯一無二の体験 本シナリオでは、セッションの1週間前までに、プレイヤー本人に「あなたが最も大切にしている人の名前」をアンケートで尋ねます。 そして、進行に応じてプレイヤーは実際に自分のキャラクターシートから、その名前を自分の手で消してもらうことになります。 これはTRPGという媒体だからこそ可能な、「記憶の喪失」を疑似的に追体験するための仕掛けです。 ◆ 仲間と紡ぐ「共鳴」のドラマ 記憶が侵食される瞬間、仲間の探索者が「お前の大切な人は、こんな人だったんじゃないか?」と語りかけることで、その喪失を食い止めることができます。 これはシステム的な救済であると同時に、プレイヤー同士が互いの「大切なもの」に真摯に向き合うことを求める、極めて濃密なロールプレイの核となるものです。
概要
舞台:1920年代 マサチューセッツ州アーカム近郊/夢の世界「記憶の回廊」 プレイ人数:3〜4人 プレイ時間:4〜6時間(RP重視の場合6時間超も見込むこと) 推奨技能:〈目星〉〈図書館〉〈心理学〉〈説得〉〈精神分析〉〈芸術:料理〉 ロスト率:0% ただし、帰ってくるとは限らない。
キーパーへの注意事項
本作は、プレイヤーの深い感情に強く訴えかける内容です。 シナリオには、プレイヤー本人が思い入れのある「実在の人物の名前」を記入する事前アンケートが必須であり、セッション中にその名前を喪失する可能性があることを、必ず事前に明示し、同意を得てください。 プレイヤーの心の安全を最優先に、信頼関係のあるメンバーでのセッションを強く推奨します。 (商品には、安全に配慮したセッション進行のためのガイドも付属します
こんなキーパー/プレイヤーにおすすめ
◆クトゥルフ神話の「未知なる恐怖」を、怪物ではなく人間の記憶と孤独のうちに描きたい方 ◆戦闘や探索だけでなく、感情と選択を軸にした濃厚なロールプレイを楽しみたい方 ◆「忘れられないシナリオ」を探している方 ◆セッションの後に、誰かと一緒に食事をしたくなるような物語を求めている方
