あらすじ

2014年、同性婚合法化に沸くロンドン。 破局のトラウマを抱えるゲイのイアンは、絶食男子状態で街のお祝いムードがつらく見えるばかり。都会のお祭騒ぎを逃れるため、内心バカにしているオカルト雑誌の仕事を取り、巨大列石の取材に旅立つ。 田舎の「自称遺跡ガイド」マークと巨石を巡ったイアンは、不思議な体験に導かれ、ある兵士の調査にのめりこみ始める。さらにマークの抱える秘密があきらかになり――。 ＊　　　　　　　＊　　　　　　　＊ 第一次世界大戦100周年、イギリスの巨石とレイラインにまつわる仮説を織り込みながら、なにかと不運なインテリ崩れ・理屈屋イアンの「マイルドなBL版寅さん旅」をふんわりと描きます。

☆ジョナサン・アリスさま当て書き☆ あとがきに書いておりますが、じつは『SHERLOCK』アンダーソン役のジョナサン・アリス氏からゆるくイメージを借りた当て書きから始まった作品です。シリーズ化でだいぶ独自に育ちましたが、もしもファンの方がいらっしゃいましたら、イメージを重ねてお楽しみくださいませ。（^^）

目次

　プロローグ／ロンドン 　マーク・ストーン 　踊る石 　窪地の夜 　発見 　カントリー・ライフ 　「精神的ブロック」 　調査 　秘密 　エリックとイアン 　さらなる秘密 　「歴史家の霊感」 　旅の終わり 　エピローグ／エリック・ウェスコットとイアン・アプルトンの物語 　あとがき（絶食系男子／リアルのゲイとアセクシュアル／ネガティヴ・ケイパビリティ／ジョナサン・アリス／その他のリアルの話題） 　おもな参考文献・参照ウェブサイト

twitterご感想から

「コミュニケーションが苦手な、歴史オタクのイアンの、ちょっと嫌な奴だけど根は真っ直ぐなキャラクターがとても魅力的。逆に素朴で朗らかなマークがチラチラと見せる屈折したところが気になって、二人の付かず離れずな関係に引き込まれました。 　物語は「不思議なこと」を通した謎解きものにもなっていて、先が気になってどんどんページを繰りました。私は窪地に落ちたあたりが一番好きかな。スピリチュアルなネタは大好きなんですが、あくまでもイアンの目線から振り回されずいい塩梅でストーリーに組み込まれてました」 （宇野寧湖　様） 《☆ありがとうございます☆ m(_ _)m》

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