【電子版】念写福音
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姫海棠はたて小説本です。 挿絵:渡瀬玲様 ページ数:90p 作品紹介文 世界は――灰色なのか。 姫海棠はたての念写能力は「過去に存在した光景を映し出すもの」と認識されていた。 それに対して彼女は、もしも未来を覗き見ることができたならと未来の出来事を念写しようとする。 対象は自分。 未来を念写する。 それは、これから起きる事象を確定させてしまう行為ほかならない。 そのことを考えることもなく、彼女が念写した未来で、彼女は自分自身が墜落する姿を視てしまった。 確定した未来。 それは――運命。 墜落する運命を視たはたては、その運命と向き合う。今の日々に、その目に映る景色が同じ灰色の世界だと思っているから、そのような終わりを視たのではないのかと。 そして思考の先で彼女は気づく。 自分は飛ぶということを愛していたのだと。
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