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サイズ:A5 形 体:コピー 頁 数:24頁(表紙込) 発行日:2026.02.01 VALENTINE ROSE FES 2026 day 1 竜王の翡翠玉にて発行の新刊の表紙です。 くりんば小説オンリー、ただし男審神者は出ますよ、念のため。 今回も刀働きはありません、次回には入れたい。 折角のバレンタインですので甘めを狙ってみました。多分、東北に旅行中の二人です。 なお以前発行した『千里結言』の二人の話となります。
みゆきばれ
眩しい。少しずつ覚めていく意識の中で、最初に浮かんだのはそれだった。寝る前にカーテンを引き忘れただろうか、そう思いながら傍らにある温もりを引き寄せようとして、あれ、と思う。 指に触れるのは何時もの掻い巻きではなく、ふわりとした羽根布団。頭を預けている枕もどうやら同じ素材らしい。そして決定的なのは。 「…すまん、起こしたか」 きしり、と小さな音がしてマットレスが傾く。空いていた片側に乗り上げる様に、覗き込んでくる金色の瞳。逆光の中でも柔らかく燿るそれを、目を細めて見上げる。 「いや、大丈夫だ。どうせそろそろ起きる時間だった」 手をついて身を起こそうとして、やり損なって枕に突っ伏してしまう。マットレスを使った事がないわけではないが、布団に比べて反発力が強いそれに、どうも慣れない。 上半身ごと身体を捻って、漸く身を起こし、ついでに大きく伸びをする。僅かにずれた節々が嵌まっていくような、爽快感。 「良く寝ていると思ったが、そうでもなかったか」 溜めていた息を大きく吐き出して、首を左右に傾けているとそんな言葉が投げられる。少し考えてからいや、そうでもない、と首を横に振った。 「良く寝た、ような気はする。ベッドは慣れないし、掛け布団は軽いし、空調も初めは気になったが、あんたが横に居たしな」

