COCシナリオ「オペラ座の怪人」
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クトゥルフ神話TRPG自作シナリオ集「耶話鳴え(http://www.yawanae.esy.es/)」にて無料公開しているシナリオをPDFデータにまとめた物です。
シナリオの概要
神奈川県鎌倉市にある、荘厳な歌劇場「オペラ座」。明日、このオペラ座で、オペラ「アイーダ」が公演されます。王鳴歌劇団の劇団員達はこの公演に向けて、連日、熱心な稽古を積んできていました。 いざ、公演の前日となった日、オペラ公演に出演する予定の歌手・来栖玲奈は、突然に探索者達の下に訪れます。見目麗しい来栖は、その美貌を曇らせながら、探索者達にある”依頼”をしました。 「明日の公演では何か、不吉な事が起きる…そんな気がしてならないのです」
シナリオの背景
歌劇場「オペラ座」は、王鳴歌劇団に買い取られる以前は、日本における”銀の黄昏教団”の拠点の一つでした。銀の黄昏教団はこのオペラ座において、夜な夜な醜悪な宴を開き、自らの崇拝する邪神への賛美を行っていました。歌劇を主としたこの儀式は日ごとにその純度を増していましたが、ある時、ふとした切欠でその儀式が破綻します。儀式の綻びを押し広げるようにして現れた異形の怪物達は、悪意を持って、瞬く間にその場にいた教団員達を異界へと連れ去って行ってしまいました。 こうして、誰もいなくなってしまったオペラ座は、長い間、人の手が入らないままに捨て置かれていました。しかし、年月を経てこの歌劇場は、悪魔的儀式とは無縁の団体・王鳴歌劇団に買い取られる事になりました。それ以来、王鳴歌劇団はこの歌劇場を利用して、自分達の芸術的な情熱をオペラという形をもって表現し、好評を博していました。 オペラ座に訪れた平穏な日々。しかし、このオペラ座の地下深くには、銀の黄昏教団と結びついていた、一匹のクリーチャーが取り残されていたのです。長い年月を孤独に過ごしたこのクリーチャーは、いつの頃からか地上より響いて来たオペラの歌声を、愛してしまいました。
シナリオの情報
作者:ホリ 推奨人数:1-3人 想定時間:3時間