『さあ、どうします？』のシリーズ２冊目です。今回も親しみやすい動物たちの絵が、表情豊かに語りかけてきます。 文の作者の塚本幸男さんは、元小学校教師です。子どもたちと一緒にいてたくさんの質問を受けたといいます。その中には、とっても難しい質問もあります。 「サンタクロースっているの？」とか、「どうして生きなくちゃいけないの？」とか。質問はとってもシンプルだけど、それに返答するには、もっとその子との対話が必要と思えたのです。 なので、返答は、「つらいことあった？」「生きるのに疲れちゃったの？」というその子への質問から始まります。色々聞いてから、「つらいことがあったりすると、生きるのが大変って思うよね。お母さんもそうだった。」と、自分のことを語ります。 そうして、「でも、今はあなたがいるから、ずっと生きていたいと思ってる。」と生きていたい気持ちを語ります。 これが正解という意味じゃなく、「どうしてかな？」と、子どもといっしょに考える時間が、とっても楽しく、すてきなことのように思えてくる絵本です。