雪を纏う夏草 / 「槍の鞘」第三部
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平安時代末、源平争う火種の始まりでもある保元の乱にて敗者となった崇徳上皇。新院と呼ばれていた彼は罪人として讃岐国に配流となる。そしてそこでは刺客が待ち構えていた。 そんな中、真夏の草叢に季節外れの雪が降り始める。そこに「春見綾子」と名乗る年若の娘が現れる。彼女は雪の結晶を操り刺客達をあっさりと追い返すと、新院に恭しくひざまづき、彼に仕える事を告げる。 世に絶望し一度は心を閉ざした新院であったが、綾子の献身の甲斐あって徐々に心を開いていく。そして彼女は新院に写経を勧め、それを都に送るように提案する。 程なくして都から新院の下に使者が遣わされる。彼の告げた帝の意志は、新院を再び絶望の底へと追いやる。そして魔に呑まれた新院は夜叉と化し、都を襲うべく讃岐国を飛び立つ。 夜叉は帝と対峙するが、すんでのところで綾子が割って入る。綾子は力では無く愛をもって夜叉を新院の姿に戻す。 讃岐国に戻った二人は結ばれるかに見えたが、そこで待っていたのは冷酷な現実であった。 2021年春コミックマーケット99頒布予定…だった作品です。 ----- あらすじ・試読 https://yukoduka.wixsite.com/works
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