仮に、探索者としよう。
- Digital500 JPY

仮に、探索者としよう。 推奨技能/オカルト、目星、聞き耳、リアルINT 推定時間/テキセ一~二時間 推奨人数/幼いKPCとタイマン 備考/短時間RP型ホラー 蒸した暑さにふと目を覚ます。 暗くてよくわからないが、葉の擦れる音や土の臭いから、自分が今どこか外に立っているのがわかった。 目を覚ます前の記憶を手繰り寄せる。 普段のように日常を終え、疲れた身体をベッドに沈めたはずだが……はて、いつの間に外へ出たのか。 段々と目が慣れてくれば、そこが山奥であることがわかった。 街の灯りは、見えない。 木々の生い茂る鬱蒼とした山の中、目の前には黒々と口を開けるトンネルがひとつあるのが見えた。 トンネルの上部には、おそらくトンネルの名前が書かれたプレートがあるのだが暗くて読めない。 ただ何故か、これは夢で、今から自分はこのトンネルの中を進んでいかなければならないのだなあということだけが漠然とわかった。 ひやりと、冷たい感覚が脳を揺さぶる。 見下ろせば小さな手がひとつ、自分の手を握っていた。 「さんばら、さんばら」 子どもは特に気にした風もなく、あなたの手を取ってトンネルに向かって歩き出した。
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