シナリオ「人間辞めても」 推奨技能：探索技能 推定時間：テキセ２時間～ 推奨探索者：ダメ男 備考：R15G程度のグロテスク要素有り/ダメ男「わからせ」シナリオ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ▼事前情報 学校、あるいは職場から家に帰ると、恋人の首吊り死体と目が合った。 ▼キャラシ作成 通常通り作成。ただし特徴表ひとつまで。 また、提出時に ・NPCに求める絶対条件ひとつ ・NPCとの思い出2～3個 をその他欄に記入しておいてください。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ▼導入 夏が死んで、涼しい秋のはじまりの日のことだった。 疲れた身体を引きずりながら、長く長く伸びた影を追うように歩いて帰路に着く。 ああ、住宅街に漂う夕餉の匂いにくう、と腹を鳴らしながら電柱の向こうの角を曲がる。 現れた小綺麗な、小さなワンルームのアパートを目にして、ほう、と息を吐いた。 煩わしい雑務から解放されて、ようやく家に辿り着いたのだ。 わかりやすく元気を取り戻した足取りで、自室の扉に手をかける。 ガチャ、ガチャン。 ……鍵が空いている。 彼女がかけ忘れたまま、料理にでも没頭しているのだろうか。 彼女は頭がいいくせに、ところどころそうして抜けている。 まあいい、きっと扉が空いたのに驚いた彼女が料理をしながら振り向いて、おかえり、と微笑むのだ。 揚々と扉を開いて、適当に靴を脱ぎ散らかす。 扉のすぐ目の前のキッチンには、誰もいなかった。 おや、ではリビングにいるのだろうか。 夕冷えで冷たい廊下を数歩あるいて、そして。