花團錦蔟 2022 卓上カレンダー
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2022専用卓上カレンダーです。 花團錦蔟というのは「色とりどりの花」「カラフルで豪華な様子」を表す言葉。 12月それぞれを草花に例えたカレンダーです。 1900年代初頭にアジア圏で起きたアールヌーヴォー様式を模したコンセプトで、化粧品やマッチ箱の広告を模したデザインにしました。 表面はイラスト+簡易日付け一覧 裏面はビジネスフレンドリーデザイン 全中国語表記ですが簡易解説用紙を付けてあります。 漢字が読める人であれば問題なく使えるかと思います。 ・「花團錦蔟」(huā tuán jǐn cù / Flowers of Yumeji.) 2020 calendar ・ 表紙+12か月 両面印刷 ・イラスト 13点 ・縦型 長辺25cm 短辺15cm
諸注意
※輸送の際についた細微なスレや印刷の特性上で出来た細かな傷・くぼみや、ホコリ状のインク擦れがついている場合があります。 使用には問題ありませんが、気になる方はご利用をお控えください。 使用に著しく困難な傷・乱丁・欠け・破損が発生している場合のみお取替え・返金対応させていただきます。
解説
・1月 「黄梅」 黄色くて小さな花が一面に咲く黄梅。梅と言っていますがジャスミンの仲間です、英語ではウィンタージャスミン、中国では迎春花と呼ばれています。黄色はアジア圏では幸せの色ですが、中国では性的な色だったり皇帝の色だったり金色のメタファーだったり…。冬の藍は夏より元気で溌溂としている。 【冷若氷霜】…氷や霜のように冷たい→冷淡、厳しくて近づき難い人。「艳如桃李」と合わせて”秀麗で美しいが難のある気難しい人物”の表現に使われる。 ・2月 「水仙」 2月生まれの楓、未来版、インドクジャクとマクジャク。マクジャクかわいすぎる～と思って描きたかった一枚。すっきりな色味…楓のプロフィール画像の中には水仙盆があって、水仙の強く甘い香りに福が乗って流れてくると言われている事から縁起物の花です。春の訪れを感じさせてくれる。 【絢爛奪目】…華やかで目を奪われるさま。 ・3月 「風信子」 3月生まれの鵠、通常運行。2021年の春に「粉風信子廟」という小さな漫画を描きましたが、それの派生イラストみたいな。風信子の甘い香りが部屋一面に広がるとすごく贅沢に感じます。宇宙からやって来たような不思議な見た目は余りにもサイケデリックだ。 【夢筆生花】…才能があり、文才や芸術に秀でているさま。 ・4月 「蘭」 蘭、というととにかく種類が多く、雑草みたいな小さくて地味なものもあれば縫い合わせたドレスの様に華やかなものも。日本では胡蝶蘭が有名ですが、中国蘭のスラッとした控えめな姿は水面の波のような美しさがあります。赤穂は木蓮の花がイメージなんですが、蘭も良いですね。 【蕙質蘭心】…純粋な心、洗練された性格。 ・5月 「杜若」 リンのカラーを描くのが何気に珍しい。日本では5月は梅雨の始まりで、湿地では杜若が咲きだします。泥沼からスッと立ち上がってくるので蓮に似た清らかな雰囲気。端午の節句と合わせて菖蒲が街に出回る季節です。枷葉とリンは公式でカップルですが、「カウンセラーと花屋」という組み合わせがなんだかザ・マンガって感じで好きです。 【如花似玉】…花や玉のように美しいさま。 ・6月 「蓮華」 彗と楓の組み合わせは姉と弟と呼ぶにふさわしいのですが、二人には二人の信頼関係があって、そこには彗の・楓の長所・短所ならではの家族のドラマがあったり。楓は彗を外の世界に連れ出してくれる神様だと思っているけど、そんなものは幻想。彼らもまた人と人。蓮は聡と合わせがちですがYumeji.全体にとっては菊とセットでシンボルとなる重要な花です。 【海市蜃楼】…蜃気楼、ゆめまぼろし。 ・7月 「月下香」 鵠は月下香の香水をふんだんに使っている、という話をそこらじゅうで書いていますが小さい時から染みついてチュベローズの香りです。夏の熱帯夜に月下香の香りが夜風に乗ってやってくると、あたり一面は愛の世界に。兵役・弁護士時代の赤穂とその頃の鵠。なんかつるっとしてる、頭が真珠みたいだからこのタイトルにしただけなんですが… 【夜明珠】…闇の中でも光を放つという伝説上の真珠。 ・8月 「極楽鳥花」 8月って12か月の中で1番最高の月だと思うんですが…8月生まれの女子二人、彗と藍。夜は二人でナイトクラブでも麻雀でも繰り出して遊んでいて欲しいです、24時間眠らない街で夢を見ている…。極楽鳥花、不思議な見た目とまさに南国って感じの色どりで目を引く派手な花。 【夜色苍茫】…月が出る前の夕方の暗闇、夕暮れ時の美しい空の色のこと。 ・9月 「菊花」 菊花、重陽、夜、聡の4つのセットでめちゃくちゃイラスト描いたな…という気分。Yumeji.の黄金セットだ…。長寿や健康を祝い願う節句ですが、元々は大きな陰の数が重なる災厄日。祝って邪気を祓いましょうというのが話の始まり。生前の聡は重陽を「飯が死ぬほど食える日」ぐらいに思っていたと思いますが… 【夜長夢多】夜が長いと夢が増える、転じて物事が長引くと状況が不利になる事の例え。 ・10月 「桔梗」 10代の枷葉と聡、10月生まれ。二人はいつもセットで行動していたので思い出の1枚っぽく。桔梗は秋の訪れを感じさせる花ですが、Yumeji.の中で枷葉・楓・彗の暮らしているアパートの名前が桔梗荘だったりで枷葉周辺では馴染み深い花です。「青い星の形をした花が地面に満開になる」っていうロマンチックな事象。 【烘云托月】…雲により月を美しく見せる絵画の技法。側面の事柄を描いて中心の事物や主題を浮き立たせること。 ・11月 「山茶花」 楓と藍の間にある危険で無機質な関係性は、赤穂と彗の間にある性的で悪辣なものとは違っています。後者が言い合いにより欲情し合っているとすれば、前者は沈黙と沈黙により許し合っている様なものです。性愛や友情でもない、得も言われぬものです。山茶花は冬の訪れを知らせる花、古くは椿との区別がされていませんでした。 【鏡花水月】…目には見えるが、手に取ることのできないものの例え。 ・12月 「桃」 桃ってアジアだと夏の果物ですが、縁起物モチーフでどうしても描きたかったのでここに。いつ食ってもうまいからいいだろ桃なんか…。赤穂は12月生まれですがキリルは春生まれです。この二人も随分危ない橋を渡っている気がします、今後どうなって行くのかな。危険な恋に幸あれ。 【艳如桃李】…桃李の花の様に美しく、実の様に丸く美味。「冷若冰霜」と合わせて”秀麗で美しいが難のある気難しい人物”の表現に使われる。