B6判 紙本 モノクロ 96頁
雨澤佑太郎第一詩集
次なる宇宙のために刊
編集・装幀・組版 竹林樹
『現代詩手帖』(2021年1月号)松尾真由美氏評
「危機意識が詩を作動させているように思えた。現実はぼやけていて、それへの接近を詩の言葉でなそうとし、ゆえに表象されるものは絶望的でかつ幻のような輪郭を抱えるが、その切実さに胸を打たれる。「魚がここまで来ないように親指で火を潰した。また悪者にされたくなかったからもっと寒/いところで、穴を掘り、眠る。/星の絶えた移動する半径がとても綺麗で。」(「スローステップ」)。書記による成就があることで主体はそのつど危機から脱する。」