探偵に至る病
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文庫(カバー付き)/238頁 序文 本書は眞崎十一によって企画発案され、一本の長編小説を四分割しそれぞれの章を異なった作者によって執筆する所謂リレー小説である。通常のリレー小説の作法は定かでないが、本書においては全章の執筆が完了した後、編集会議を行い矛盾の解消、伏線の追加、キャラクター設定の変更などを行い、一本の長編小説としての完成度を高める試みをしており物語が破綻することはない。執筆において課された制約は広義のミステリであると云うこと。また原稿枚数のみであり、面白ければどんなことをしても良いとした。 全四章、四人執筆で十万字を超える長編であり広義のミステリとしたのは眞崎の長編執筆スタイルがあらかじめ全何章構成でそれぞれ何枚かを事前に決めて書き始めることに由来する。ミステリの理由は作者の思いもよらぬ奇抜な展開や結末を得るのに適していると考えたためである。勿論、眞崎の趣味趣向も理由の一つである。 執筆者は眞崎十一、宇津木健太郎、ソルト佐藤、たけぞう(執筆順)である。この四人を纏め『岡科四人』と一つの筆名を付けた。由来は自明である。 それぞれの作者の特色が色濃く出た、おかしな物語をごゆるりとご堪能あれ。 あらすじ 名探偵と名高い人物ばかりが英国の人の近寄らない森の中にある廃病院に集められた。香港の探偵、呉晶晶は行方不明となった日本人探偵、入間肇を探すためにそこへ乗り込む。 世界中の名立たる探偵たち、悪名高い医師たち。閉ざされた旧精神病院の中で首だけの遺体が発見される……
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