殺し屋JK ~Killer girl in High school ~
- 3,000 JPY
映像化を目的に執筆したシナリオです。 映像作品だけでなく、演劇・音劇・朗読劇にも使えるかと思いますので、ご自由にお使いください。
お願い
映像・舞台での使用、シナリオの加筆修正についてもご購入者様にお任せしますが、必ず著者名もしくは「エイレ商会」のクレジットの明記をお願いいたします。
登場人物
・シュリ(17): 生後間もなく両親に遺棄され、児童養護施設で育てられた過去を持つ。現在はアンドーの下で殺し屋を生業としながら東京都内で生活している。かつて、戦闘員養成機関「武誠館高校」に在籍しており、そこで戦闘技術を身に付け優秀な成績を修めていたが、ある作戦で心を病み「戦闘員としての資質無し」とされ、同校を退学処分となっている。常にセーラー服を着ているが、現在も高校に通っているかは不明。 ・アンドー(40): 防衛庁陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部別班に所属して欧州各地で諜報活動にあたっていたが、現在は職を辞して都内に家具の輸入代理店を開業している。その裏では銃器の密売買と殺人を請け負い、数名の殺し屋を束ねる元締めとして、裏社会では一目置かれる存在となっている。かつての古巣である防衛庁の他に警察、暴力団など複数の有力なパイプを持っている。 ・コウ(23): 生来の手癖の悪さで窃盗やスリを重ねていた半グレ大学生。友人と共に脱法ハーブを売って地回りのヤクザと揉めた時にアンドーに助けられ、それからアンドーの使い走りとなる。現在も大学に籍はあるものの進級の意思はなく、留年を重ねてモラトリアムを謳歌している。 ・アン(17): 武誠館高校二年生で、シュリの元クラスメイト。シュリが在籍していた頃、常に成績でシュリに負けていたため、シュリに強いコンプレックスを抱いている。シュリが退学後に学年トップとなり、校外での作戦行動でも一定の評価を得ている。 ・谷口(38): 武誠館高校の作戦指導教官。 かつては陸上自衛隊の富士教導団に所属していたが、本人の希望により武誠館高校へ嘱託教官として出向する。その後、指導力が評価され正職員として作戦指揮も担当する。現在は国内で暗躍する武装集団の壊滅を目的とした作戦を主に担当しており、高校内部での発言力も強い。計算高い成果至上主義者で、自己の利益の為に他人を道具の様に扱う事もある。知人からは「キツネの谷口」と呼ばれている。 ・ユカ(17): 武誠館高校二年生で、アンのクラスメイト。 ・金木(30): 金華食品販売の社長。海外への不正送金や覚せい剤の密輸入の疑いで、谷口らが内偵を進めていた。本名は金太清という在日朝鮮人である。 ・権堂由美(26): 武誠館高校の新任教頭。武誠館高校の卒業生で、英国の民間軍事会社でコーディネーターとして世界の紛争地域を渡り歩き、訓練プログラム作成や兵站の指揮を主に担当していた。前任の教頭からの推薦を受け、武誠館高校に赴任した。データとエビデンスを重視する実利派で、部下に対して公正・平等に接する。
設定資料
*武誠館高校 冷戦構造が崩壊しつつあった1990年代、イデオロギーを背景とした対立構造や仮想敵国の概念が薄れ、テロリストと武装ゲリラを中心とした「非正規戦闘員によるテロ・戦闘行為」が新たな脅威として問題視されるようになった。 こうした動向に対して、警察庁の公安部と一部の防衛庁職員が中心となり、治安維持と邦人保護の観点から国内外での小規模戦闘への対応が検討され始め、時の内閣により「対・非正規戦闘員養成機関」の設立が決定され、「武誠館高校」が誕生した。 武誠館高校は義務教育を修了した男女を対象に、一般の高等教育と併せて戦闘訓練を行っている。 主な任務は 1.海外での邦人警護と護送 2.日本国内で犯罪を犯し国外へ逃亡した被疑者の確保 3.国内で活動する武装集団の鎮圧と防諜活動 に限定されており、作戦行動中でも制服を着用している事が多いので「武装高校生」と呼ばれ、特に女性隊員は「武装JK(女子高生)」と呼ばれる様になった。
あらすじ
武誠館高校を退学となったシュリは、アンドーの下で殺し屋をしていた。ある日、暴力団がらみの殺人を受けたことで、シュリが過去に関わった防衛省の暗号データ流出事件が再び浮上し、武誠館高校からの依頼を受ける事になる。