【電子書籍】名も知らぬ詩 Unsung Relay story
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二一XX年、地球に小惑星が衝突する可能性が指摘された。大きさは十五キロメートル超。衝突地点の地震の規模はマグニュード11、海に落ちれば三百メートルの津波が起きる。 系外惑星移民計画による移民宇宙船。目的惑星は十四光年先。搭乗者は二万人。五代に渡る、船という一つの小さな世界での旅が始まった……。 目的の惑星、カナン到着まで後14年。 船の中が、カナン降下を巡る、管理者グループ内の覇権争いに、一般人移民者との亀裂とキナ臭い様相を表してきた頃、大気循環管理班のエミリオの元に小天体衝突による船体尾部破損の一報が入る。(エミリオPrologue・芸は船を助く/歌峰由子) 清掃センターに勤める一般移民者の寡婦、槇田典子は二人の娘を育てる為に管理者グループの施設を清掃する『特別清掃』を請け負っていた。そんな母の危ない仕事をうすうす感じていた娘の恵は一般移民者の若者が企てる『星雲革命』の実行者にそそのかされ……。(典子Prologue・秘すれば疑なり/いぐあな) 「……降りなくて良いです」 食糧生産管理室の研究者、ジェイドは班のカナン降下候補選定を断った。自分にそんな能力は無い。船に残って研究を続けたい。が、父である元室長は……。 降下を巡る班内の軋轢、親子の確執、そんな中、彼の友人である、はつかねずみロボ、アルジャーノンが行方不明になり……。(ジェイドPrologue・痩せ馬に鞭とネズミ/轂冴凪) (掲載順/敬称略) 三者三様の事情がひょんなことから出会い、共に革命から少女を救うことに……。 移民船という小さな世界の中で起きた、小さな、三人にとっては大切な転機となる事件。 歴史に名前の残らない、アンサングな人々を描いたSF書き三人によるリレー物語です。 試し読み→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13767566 ※試読版(無料)をDLして確認してからご購入下さい。 試読版 → https://iguana-ippuku.booth.pm/items/5148884 ※ Kinoppy、GooglePlayブックスではレイアウト崩れがないことを確認しています。他のリーダーアプリ、閲覧環境によっては、レイアウトが乱れる可能性がありますので、ご了承下さい。 関連作品 ボトルメール Twitter300字移民船SS集→ https://iguana-ippuku.booth.pm/items/4174206