破滅的純愛アンソロジー
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その愛の行く末は。 「破滅的純愛」をテーマにしたアンソロジー。 和風からハードボイルドまで、作風の違う7人の作家が集いました。 ままならない愛の結末を見届けてください。 A6(文庫)152ページ 【収録作品】 「化け物たちの慕情」 猩々けむり 顔に痣のある遊女、紫は九十九という不思議な青年と恋に落ちる。強く惹かれ合う二人だが、逢瀬の度に紫の体は腐り落ちていき、ついには――……破滅を約束された愛に生きる化け物たちの物語。 「あい」 日鷹れい 不毛な恋を続ける愛に、一は恋とも呼べない恋をしている。流されるままの自分に疑問を抱きつつ、感情に蓋をしてきた彼は、天真爛漫な道枝の言葉で自分を見直すことになる。 「忘失の愛」 十月涼 目を覚ましたシャーロットは病院にいた。どうやら突然気を失ったらしく、見知らぬ青年が付き添ってくれていた。許婚との結婚を控え、幸せを約束された彼女だが、その心には何かが抜け落ちたような喪失感が伴っていた。 「寡黙」 北風はやと 痴漢冤罪事件のために、北端の島、利尻島へと移住した桐谷。彼は今、警察に包囲されていた。思い返すのは、教え子である美里との顛末。すべてはあの山だけが知っていた。 「メンソールとメランコリーの波」 宮瀬杏 未彩子の家を学が訪れたあとは、必ず煙草の臭いが残されていた。二人の関係の終わりを予感しながらも、未彩子は出会ったあの日へと思いを巡らせる。 「僕のニーナ」 祇光瞭咲 朦朧とした意識の中で、ニーナという少女に恋をした。しかし、彼は常に恐ろしい女看守に監視されている。妄想と現実が交差する、悪夢の中の純愛譚。 「ユールトムテ」 うづきあお いちとまりりは待っていた。クリスマスには帰るからというパパの約束を信じて。たった二人で寄り添いながら、帰らぬ人を待っていた――