厄獣。30年前から歴史の表舞台に出てくるようになったそのバケモノたちを、日本国政府は元凶であるA県トコヨ市に壁を築き、その内側に閉じ込める決定を下した。 そして時は流れて今。対厄獣討伐のエリートであり応獣に強い憎しみを抱く男「東雲タマキ」は、仲間から切り捨てられる形でトコヨ市へと左遷される。 しかし、左遷先で彼が目にしたものは、人間と石獣が共存し、市役所職員がその橋渡しをする騒がしくも明るい日常だった。 トコヨ市役所の厄獣対策室に配属されたタマキはバディとなった青年「鳥羽シータ」と行動するうちに少しずつ変化し ていきーー？ ブロマンス／現代ファンタジー 読み切り／凸凹バディ 文庫サイズ／カバーつき／240ページ