【旧版値下げ】夏休みは時計仕掛け(第一版)
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【スペック】 サイズ:文庫本 ジャンル:和風ファンタジー ページ数:260ページ 【あらすじ】 ”わたし”は夏休みの間、おじいちゃんのお家に来ている。 おじいちゃんのお家に行くと、二尾の狐のコンが話し相手になってくれる。 ある時、裏庭に居る三尾の狐さんに名前を付けて欲しいと云われて付けてあげると、そのお礼にと狐のお祭りに連れて行って貰った。 そこから、わたしが名前を付けてあげると庭に広まったみたい。 松さん、水仙さん、鈴蘭さん、鈴虫さんーー。みんな、大好き! ずっとこのままで居たいなぁ。
紹介ページ
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作者的魅力を語るよ!
ノスタルジックな和風ファンタジーです。 少しだけ、心に闇を持った小学生の少女「コウコ」ちゃんが主人公。少女時代の、人ならざる者が視えてしまう、その神様や精霊たちとの思い出は、彼女自身を作ることになる。 【魅力1:神様・精霊たちとの冒険】 お狐様と夜のお祭りに行ったり、水仙の精霊とお花畑へ行ったり、松の精霊と世の中を語ったり…そして氏神様と、黄泉平坂へ…。 それらの経験は、コウコの中でとても大切な思い出。 人ではない彼ら彼女らとの冒険は、心踊るものがあります。 でも、それは実在する人間、つまり友人と呼べる者はいないわけで、ふとした瞬間それに気付き、切なく感じるところが好きです。 【魅力2:ノスタルジックな夏休み】 舞台は昭和後期。娯楽に溢れて楽しむことすら忙しい現代、ゆったりと過ぎる夏休み。お祭りやお盆などの日本の田舎の文化も描かれます。 暑さゆえに少しだらけてしまう夏休み。 コウコと一緒にまったりと楽しんでいただければと。 【魅力3:そしてそれは思い出となる】 人ならざるものは、「ふつう」は見えない。コウコも「ふつう」になっていく。楽しい夏休みは、思い出になる。 とても、とても大切な思い出。 【総括】 自分の小さい頃の思い出を物語にしました。 自分もコウコと同じように「視える」子だったらしいのですが、もうほとんど覚えていません。でも、精霊ではないものの、庭の草木や昆虫たちと遊んだ思い出はとても貴重なものです。 作中に出てくるお稲荷様は、実際裏庭にいて、母親が視たことがあるとかないとか。四畳半の氏神様は、うっすらと鬼ごっこした思い出があったり。 それらの思い出を物語にした一冊です。 田舎のノスタルジックな雰囲気が好きな方はぜひ。