プロジェクトと焚き火とエンジニア─現代エンジニアのための、信頼と分かち合いの技術
- Digital0 JPY
竹田剣介 著 / 9ページ / PDF形式(ダウンロード版)
はじめに
「すごいエンジニアになりたいけど、なれない」。 そんな気持ちを抱えたまま、今日もキーボードを叩いているあなたへ。 この本は、技術そのものの話ではありません。 でも、技術を支える“人間の営み”についての本です。 プロジェクトに関わる中で、なぜか信頼される人がいる。 トラブルが起きても、最後まで一緒に戦ってくれる人がいる。 そして、なぜか「一緒に働きたい」と思わせる人がいる。 その違いは、どこから生まれているのでしょうか。 ヒントは、私たちの進化の過程にあるかもしれません。 人間は、火を囲み、獲物を分け合いながら生き延びてきた。 その中で、言葉よりも先に「信頼」と「分かち合い」の技術を磨いてきたのです。 これは、焚き火のような本です。 読んでいるあいだ、あなたの心の中に小さな火が灯り、 プロジェクトという名の“狩り”に向かう勇気が少しだけ湧いてくる。 そんな時間を届けられたらと思っています。
あとがき
「すごくなれない自分」が、どこかに取り残されたような感覚。 それでも誰かと共に働き、時に笑い、時に悩みながらプロジェクトを進めていく。 そんな毎日の中で、「すごさ」だけでは測れない何かを、少しでも言葉にしたくてこの本を書きました。 焚き火のまわりで交わされる何気ない会話、食卓に流れる静かな気配。 その中に、人間らしい信頼と連帯があると信じています。 この本が、少しでもあなたの焚き火の火種になれば幸いです。
謝辞
本書の執筆にあたって、普段一緒に働いているすべての仲間たちに感謝します。 技術だけでは語れない時間の積み重ねが、いつも自分を支えてくれました。 また、「すごくなりたいけどなれない」と悩んできた過去の自分にも、ありがとう。 その気持ちが、この本を生み出してくれました。 さらに、本書のアイデアや考え方は自分自身で書き上げたものですが、執筆の過程では生成AIの力を大いに借りました。この技術の助けがなければ、ここまで形にすることはできなかったでしょう。 そして、ページを開いてくれたあなたへ。 読んでくれて、本当にありがとう。
参考文献・参照概念
- 石毛直道『食卓の文化誌』岩波書店 - 国立民族学博物館 石毛直道氏による共食に関する講演・資料 - 「共食と人類進化」関連の発達心理学研究（赤ちゃんの分配行動、三項関係など） - 筆者自身の現場経験・エンジニア仲間との対話 - Slack・GitHubなどで日々交わされる“デジタル焚き火”の数々 ※本書は学術的な正確性を追求するものではなく、あくまで著者の体験・観察・考察をベースとしたエッセイ的技術同人誌です。
著者について
竹田剣介（たけだ けんすけ） 技術同人誌サークル「竹剣本舗」主宰。 現役フルスタックエンジニアとして働く傍ら、人と技術の間にある“語られにくいけれど大切なこと”をテーマに執筆活動を行っている。 趣味は、焚き火、ラーメン、そしてSlackでつい雑談しすぎること。