こころの処方箋としてのDBT
- Digital900 JPY

DBT(弁証法的行動療法)のスキルを、自分自身や支援の現場に活かすヒント集 ― 「気持ちがぐらぐらしてしまう」「つい人との関係で疲れてしまう」 そんな“生きづらさ”に向き合う療法のひとつに DBT(弁証法的行動療法) があります。 もともとは境界性パーソナリティ障害の治療のために開発された心理療法で、感情をコントロールしながら“今この瞬間を生きる”力を養うための実践的なスキルがたくさん含まれています。 このテキストは、DBTの基本的な考え方や活用されている背景を紹介しながら、実際に使えるスキル一覧表もまとめました。 場面ごとに「こんなときどうする?」が見つけやすく、日常のセルフケアにも、キャリア支援や対人援助の現場でも役立てられる内容です。 また、境界性に限らず、さまざまなパーソナリティ障害についての理解や、そこにどうアプローチできるかといった情報も載せています。心理に興味のある方、対人支援を行っている方にとっても、理論と実践がつながる内容になっていると思います。 私はキャリアコンサルタントとして、「変わりたい、でも変わりたくない」という葛藤や矛盾と日々向き合っています。 このDBTの視点やスキルは、そんな私たちの迷いや揺れに“優しく向き合うための道具”として、とてもヒントになるものです。 興味のある方は、是非ご覧いただければと思います。 「弁証法ってなに?」というところからでも、きっと何か拾えるはずです。 (内容) 第1章 はじめに:なぜDBTか? (p4) 第2章 DBTの誕生背景と基本概念 (p5) 第3章 DBTの構成要素 (p6) 第4章 ターゲット行動と治療階層 (p8) 第5章 マインドフルネススキル (p13) 第6章 対人関係スキル (p16) 第7章 感情調整スキル (p17) 第8章 苦悩耐性スキル (p19) 第9章 行動分析と問題解決 (p21) 第10章 対象別ケース対応①:境界性パーソナリティ障害(BPD) (p22) 第11章 対象別ケース対応②:摂食障害 (p24) 第12章 対象別ケース対応③:うつ病と自殺リスク (p25) 第13章 対象別ケース対応④:PTSD・トラウマ反応 (p27) 第14章 セラピストの自己管理 (p28) 第15章 セッション運営のコツ (p29) 第16章 倫理・リスクマネジメント (p30) よくある質問とその回答(Q&A集) (p32) 多様なパーソナリティ傾向とDBT的アプローチ (p35) 面談・支援で使えるDBT関連ツール/チェックリスト集 (p37) 主要参考文献・推薦資料 (p41)