ピアノ連弾「鳩メタル」
- Digital400 JPY

ツェルニー30番から100番あたりを想定。曲が短い割に難しいので、レッスン用?音づかいに慣れればそこまで難しくはないでしょう。 書いた日の前日の夜、実はMacMiniM4を購入しました。完全に酒に酔った勢いです。 寝る段階になってだんだん酔いも覚めてきて、勢いで買ってしまったことの反省と、興奮が押し寄せてなかなか寝つけませんでした。 だんだん夜も明けてきて辺りが明るくなり、うとうとしてきたところでキジバトが鳴き始め、今度はそちらに気を取られて眠気が覚めてしまいました。 どことなく鳩の鳴き声を聞いたらヘビメタに聞こえてきて、慌ててスケッチを取り、曲を完成させた次第です。
解説
鳩の鳴き声はどこか不安そうで、Allegro ansiosoとしました。音源でのテンポは四分音符120です。皆様の地域の鳩はどのぐらいのテンポでしょうか? ansiosoは不安な、不安そうなのイタリア語。 あの鳴き声を何回も聞いていると、音程に微妙なズレがあるのに気がつきます。半音単位じゃなくて、微分音なのでうまく採譜するのがなかなか難しい。4/4ではなく、6/8っぽくも聞こえますし。 参考までにこういう風にも聞こえたよ、という譜例を載せておきます。 --- 基本的にはg-moll(ト短調)になります。b-hがぶつかっていて、ひょっとしたらc-mollの属和音を感じるかもしれません。16分音符のフレーズに使っているのはgからのコンビネーション・オブ・ディミニッシュ(コンディミ)で、半全半全半全半全という組み合わせのスケールです。 1ページ目上段は1stの右手のみ、鳩の鳴き声の提示になります。途中c音が出てきますが、曲中はこの1回のみです。 1ページ2段目、右手でコンディミのフレーズが出てきます。legatoとstaccatoの中間、leggieroの粒が荒い感じで弾いてください。 9小節から17小節まで1stは同じフレーズです。1つ引ければ後は全部弾けるでしょう。装飾音は難しいようなら省略しても構いません。 2ndはアルペジオが半音ずつ上がっていき、GとAb-F#で増6カデンツを形成して17小節からコンディミのフレーズに戻ります。 19-20小節で1stがコンディミのフレーズを演奏し頂点になったところでGPに。きちんとカウントしてください。 Meno mosso e maestosoでコーダです。全体奏で締めます。参考音源ですと4分音符100に設定しています。 maestosoがイタリア語で「荘厳に」「堂々と」「威厳をもって」という意味です。鳩にそれはどうなんだと思わなくも無いですが、堂々と、荘厳に、威厳を持って弾いてください。 最終音符で1st左手の和音(fis-d-g)が少し弾きにくいかもしれません。gのみ、あるいはd-gとかでも構いません。