タイトル：奪いたい 1-2（side：日出砺・壽滿） ジャンル：#和風ファンタジー #ダークファンタジー #鬼族 #鳳凰 #前世譚 #Xインスパイア 海底から地上に流れ着いた、水蛇の少年・日出砺（ひでと）。 鬼族と妖怪の暮らす山の洞穴で新たな生活が始まった──はずだった。 だがある日、空から降ってきた黒い“木の実”が、 世界の均衡を揺るがす”災いの兆し”であることに、彼はまだ気づいていない。 黒く燃え、空を裂いて落ちてくる巨大な実。 そこから現れたのは、天上界から堕ちてきた“黒鳥”を名乗る魔族の少年。 ──その正体は、伝説の存在「鳳凰の雛」だった。 数百年前、鳳凰が三体生まれたとき、 世界は炎に包まれ、鬼たちは怨念を糧に生まれた── その記憶を宿す鬼族・壽滿（すま）が、過去を思い出したとき、 忘れていた“厄災の輪廻”が再び回り出す。 仲間を求める黒鳥。 過去を恐れる鬼。 そして、善と喜びを抱えて走る狼の少年・善喜（ぜんき）。 生まれることさえ「罪」とされる存在たちが、 交差し、迷い、ぶつかり合いながらも── この世界の“意味”を問う、前世ファンタジー。 🐍🌌読後のあなたへ 「命って、落ちてくるんやなぁ──」 そんな一言が、心に残る一篇になるかもしれません。 シリーズ第2話、ぜひご堪能ください。