「七色の星」 アンティーク風ハードカバー豆本
- 1,000 JPY
一冊一冊糸綴じをし、カルトンに布張り。 ハードカバーの豆本です。 紅茶で紙を染め、古書の風合いを出しました。 「七色の星」(7000字強 文・挿絵 楠 深海)というお話を収録しています。 幅約4.6センチ 高さ約6.3センチ 72p、モノクロ挿絵数枚 ※アンティークの風合いを出すというコンセプトのため、 紙は茶色でごわごわ、ところどころにムラやシミがあります。ご了承ください。 ※作品をイメージした英語の詩のカードをつけております。 合わせてお楽しみください。 ~「七色の星」英詩カード日本語訳~ 空を見上げてたら きらきら星たちが輝いてた 青い鋼玉 赤い鋼玉 きらきら星たちが降ってきてた ぼくは手をのばして かがやく光を手に入れたんだ 黄色い柘榴石 紫の水晶 僕はかがやく光を見つめたんだ もう一度空を見上げたら ほほえむ妖精がかがやいてた 緑の柱石 透明な金剛石 ほほえむ妖精は歌ってた ぼくは耳を澄まして聞いたんだ 彼女の透明な歌声を聞いたんだ ああ、燃えさかる蛋白石! なんて美しい宝石たち 妖精は水晶のささやき声で歌ってた 「さあ、いまこそ、星たちを飲み込みなさい あなたはひとつ星にならなければならないの どうか泣かないで そらで美しくかがやくものになりなさい」 ************* ~あらすじ~ 岩窟の寺院にきたその子には、前歯がなかった。 黒の導師セイリエンは幼い弟子の悲しい過去のことは知らないふりをして、おとぎ話を語る。 ぐらぐらする歯を枕に入れれば、妖精が何かと交換してくれる―― 「うそ。妖精なんていないよ」 まったく信じようとしない弟子に、偉大なる獅子の家の導師がしたことは…… 「白の癒やし手」「真紅の妃」「黒の舞師」、長編三部作の番外編。 黒き衣のセイリエンと一番弟子ラデルのお話です。