今まですっかり忘れ去られていた「シャーロック・ホームズのライバルたち」の一冊です。 1905年に発表した、植民地インドを舞台にしたミステリ短編集です。主人公は警察の白人監察官であり、インド各地を回って不可思議な事件を解決します。 著者も実際にインド警察に勤務していたイギリス人であり、自身の経験をもとに描いたものでしょう。 収録作品は アブドラの運命 ラジャプール事件 僧侶と羊皮紙 魔法の扉 文書盗難事件 タンティアのマハラジャ ロメオとジュリエット オランダ人技師 綿花の荷物 神々の車輪 前門の虎 最後の話 「インド帝国警察カラザース」 サー・エドムント・C・コックス準男爵 平山雄一・訳 新書版　206ページ